トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:nhkスペシャル

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山一証券のドキュメントだったと思います。ある日、突然、社長が叫ぶ。「これは倒産ということなのか?」…あのような大会社が、いつの間にか倒産していたというのです。日本を揺るがす大事件が、社長も気づかないほど静かにやってくる。

先月、昨年8月のNHKスペシャル「海軍反省会」を再び取り上げた番組を見ました。戦争さえも静かに(さりげなく!)やってくることが示されていました。海軍と陸軍の張り合い。組織の中でそれぞれの思惑を通すための策略の積み重ね。個々の策略は全てが戦争を志向していたわけではありません。むしろ勝てる見込みはないということで、反戦の動きさえも少なくなかった。それなのに…

策略の積み重ねは、今日、どこの組織でも日常的に普通に繰り広げられています。勢力争いとか、面子とか、意地の張り合いとか、そんな人間のちっぽけな感情も、つもりつもって思いもよらぬ方向に転がっていくことがあるようです。

反戦運動さえも、戦争への引き金になるポテンシャルを孕んでいる…

戦争を志向しないベクトルだけを集めたのに、全部足し合わせたら、バッチリ戦争を指し示していた!なんてことが有り得るようで、とっても怖い話です。
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NHKスペシャル「立花隆思索ドキュメント」(11月23日放送分)を見ました。大変衝撃的だったのは、がん細胞と正常細胞との見分けが非常に難しいということ。

顕微鏡で見れば一目瞭然というわけではない(もちろん爆発的に増殖してしまえば、その限りではないでしょうけど)。

がんになってしまったら頼れるのは自分の免疫(!)とばかりに免疫を高めると言われる健康食品を摂る人は多いです。他ならぬ立花隆さんもその一人でした。ところが、免疫系の代表選手たるマクロファージはがんの転移を手助けしているらしい!

とんでもない裏切り行為!?というよりも、免疫系すら見分けができないということなのです。

がんは、体の中で、正常細胞とほとんど同じようになりすましているのです。体の中の正常細胞をバックアップする全てのシステムを、がん細胞も利用しているのです。抗がん剤とはこのシステムを阻害する薬なので、そのシステムにバックアップされていた正常細胞もがん細胞と同じように衰弱してしまいます。

がんに関する研究は数十年の間にずいぶん進歩しましたが、それは「がんとは何か?」という研究であり、「がんを治すにはどうするか?」という研究はほとんど進んでいない、ということでした。

がん患者としての立花隆さんの結論:「次の検査で転移が見つかったとしても、私は抗がん剤の治療は行わない!」

番組には山中伸弥博士も出演されました。博士が研究されている人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、体のいろいろな臓器になり得る万能細胞で、人工的に作り出したものです。

こういった万能の幹細胞がもともと生体内に備わっていれば、体中のあらゆる部分がトカゲのシッポのように切断しても生えてくるようになります。そうすれば、我々はもっともっと長生きできたはず…

でも、山中博士は「そうではない」とおっしゃいました。幹細胞とはがん細胞のようなものである。幹細胞を作るということは、がん細胞もどきを作るということ。我々の体に幹細胞が備わっていたら、我々は今よりももっとがんになりやすくなり、短命に終わるでしょう…と。

受精卵は爆発的に増殖していきますが、やがて成長とともにその増殖プログラムは封印されます。これを人工的に解錠したのが「iPS細胞」、自然に開いてしまったのが「がん細胞」と言えます。

神の如き「かん細胞」と悪魔の如き「がん細胞」…その違いは小さな濁点のようにわずかなものなのです。

12月9日付の日本経済新聞に大阪大学の研究成果が載っていました。がん細胞をiPS細胞に変化させると、もともと持っていた「がん抑制遺伝子」の働きが強まり、悪性度がほぼゼロになるとのこと。

まさに、「がん」から濁点を取り除く技術。がん細胞にも更生の可能性が出てきました。
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どうしようもない政治 に参加中!
NHKスペシャル「永田町・権力の興亡」(11月1日より三夜連続放送分)を見ました。宮沢内閣滅亡(!)後の16年間の政治の駆け引きを、国会での多数派工作に終始した部分に焦点を当ててレポートしたもの。小沢一郎、細川護熙、村山富市、武村正義、野中広務、森喜朗、亀井静香、加藤紘一、菅直人、前原誠司、安倍晋三といった人々にインタビューを敢行し、「今だから話すけど…」というのを語ってもらった番組でした。

安倍・福田・麻生という内閣は、ただ与党であり続けるためのものだった。頭であるはずの総理大臣が実質はトカゲのシッポ的存在だった。ただ体裁だけのために存在していて、切り捨てても何の支障もない存在だった…ということを以前書きました。でも、これは、細川内閣誕生の頃から始まった政治手法だったようです。そして、その興亡の渦の中には、常に小沢一郎という男がいた。

上記の人々、謙虚と言うか正直というか、「そのときは与党になるために(あるいはあり続けるために)そうするしかなかった。それ以上の大層なことは何も考えていなかった。」ということを口々に言っていました。

「与党になること、あるいは与党で居続けること」が政治の至上命題だった。そのために国会での多数派工作に夢中になっていた。思想・信条・主張とか全く関係なく、手を組めるところとは誰とでも手を組んだ。そのためには、脅し・騙し等々手段は選ばない。ゆえに、与党になった瞬間、何をしたらいいか分からなくなる…

バカ野郎!というより、覚醒剤をやめられない人みたいで、可哀そうな人たちだなと思いました。

本来の政治は目的ではなくなっているのですから、官僚にやってもらうしかなかったんですね。そうなれば、官僚も自分たちの老後のために、いろいろな仕組みを作るのは当たり前かもしれません。

ずっと、政界をかき回してきた小沢一郎。これまでにも何度か与党の中にいたこともありますが、なかなか思い通りに事は進まなかった。「今回は、日本という国にとっても最後のチャンスだし、僕にとっても最後のチャンス」と、しきりにおっしゃっていました。

民主党はこれまで野党だったと言っても、小沢一郎のように与党経験者はたくさんいます。全くの素人集団ではない。平家物語の平家の如く堕落していく自民党を見ながら、ずっと鼻をほじってきた人たちです。政権交代直後に打ち出された数々の政策は(その後の些事はともかくとして)、まずまず悪くないと私は思っています。

とにかく実現して欲しいのは政治主導です。トカゲのシッポに成り下がった現状を、なんとか本来の姿に持って行って欲しい。官僚を政治家が束ね、政治家を国民が評価するという形に持って行って欲しい。これが、これから数十年の政治の潮流になるように、我々も頑張らなければなりません。
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もう昨年のことなのですが、このブログを見たNHKのディレクタさんからメールを頂きました。11月上旬のころでした。「日本の、これから」(12月6日放送分:テーマは裁判員制度)の準備をしているということで、アンケートの回答を返信しましたら、取材したいということでわざわざ「さくらんぼ東根駅」まで来て下さいました。

ただ、読んでいただいたブログの内容は死刑制度に関するものでしたし、私の興味関心も「裁判員制度」よりは「死刑制度の是非」の方でした。それに、私は裁判員制度賛成派でしたが、意見・年齢・性別・住んでいる地域などで私とかぶる人が他にもいるということでした。そんなわけで、出演者の選には漏れてしまいました。

まあ、テレビに映って失敗したばかりだったので、出たくもなかったんですが…

それに、その日は家族旅行の日だったので、出演ということになると、東京ドームから渋谷に直行しなければならなくて、ホテルで家族とゆっくりなんてできませんでしたからね…

お陰さまで、ゆっくりさせて頂き、放送もホテルのテレビで10分ほどしか見れませんでした。「今回は出演者も少なくしたいんですよ…」とディレクタさんはおっしゃっていたんですが、結構たくさん出てました。どうしても出たいという方が多かったのでしょう。消極的な私が漏れるわけです。

裁判員制度については、後日、書きたいと思います。
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