トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:関節

1.頚の関節
2.呼吸の動き
3.肩甲骨の動き
4.肩関節
5.肘関節
6.手関節
7.指MP・IP関節
8.母指CM関節
9.腰部
10.股関節
11.膝関節
12.足関節

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【動き】
・屈曲:〔可動域〕135°くらい,他動的には160°くらいまで可能。〔制限因子〕膝伸筋の緊張,下腿後面と大腿後面の接触。

・伸展:〔可動域〕10°くらい。〔制限因子〕膝屈筋,斜膝窩靭帯,前・後十字靭帯,内・外側側副靭帯の緊張。

・内旋:〔可動域〕10°くらい(屈曲状態で)。〔備考〕完全伸展位から屈曲を始める最初の時期に、不随意的に内旋が起こる。

・外旋:〔可動域〕20°くらい(屈曲状態で)。〔備考〕屈曲位から伸展していく時に起こる。完全伸展位直前に大きな外旋(終末強制回旋運動,locking mechanism )。
 
半腱様筋:屈曲● 内旋● 股関節●伸展▲内旋
半膜様筋:屈曲● 内旋● 股関節●伸展▲内旋
大腿二頭筋:屈曲● 外旋● 股関節●伸展▲外旋。外旋は短頭のみ
大腿四頭筋:伸展● 大腿直筋股関節●屈曲▲外転),外側広筋中間広筋内側広筋
大腿筋膜張筋:屈曲▲ 伸展● 外旋▲ 股関節●屈曲●外転
縫工筋:屈曲▲ 内旋▲ 股関節▲屈曲▲外転▲外旋
薄筋:屈曲▲ 内旋▲ 股関節▲屈曲●内転▲内旋
腓腹筋:屈曲▲ 足関節●底屈
膝窩筋:屈曲▲
足底筋:屈曲▲ 足関節●底屈
外側側副靭帯:屈曲− 伸展+ 内旋−+ 外旋+ :+は緊張
内側側副靭帯:屈曲− 伸展+ 内旋−+ 外旋+ :−は弛緩
前十字靭帯:屈曲* 伸展+ 内旋+ 外旋− :*は屈曲の程度で緊張の度合いが変わる
後十字靭帯:屈曲* 伸展− 内旋+ 外旋−
 

【靭帯】
・内側半月:C字状の形
・外側半月:O字状の形

・内側側副靭帯:大腿骨内側上顆〜脛骨内側顆。外側より幅が広く、内側半月と結合。
・外側側副靭帯:大腿骨外側上顆〜腓骨頭。細いひも状で、外側半月との結合は無い。

・前十字靭帯:外側顆(大腿骨)の内側面〜前内方へ〜前顆間区(脛骨)。脛骨の前方への滑り出しを防ぐ。関節包内(滑膜と線維膜の間)ではあるが、関節外に有る。
・後十字靭帯:内側顆(大腿骨)の外側面〜後外方へ〜後顆間区(脛骨)。脛骨の後方への逸脱を防ぐ。関節包内(滑膜と線維膜の間)ではあるが、関節外に有る。

・斜膝窩靭帯:半膜様筋腱が外方に放散したもの。関節包後面を補強する。
・弓状膝窩靭帯:腓骨頭尖〜膝窩筋の腱の上を横切って〜関節包に入る。
・膝横靭帯:内・外側半月を結ぶ。
・冠状靭帯:半月を脛骨に結合する。

【交通性の滑液包】〜関節腔と交通する
・膝蓋上包:大腿四頭筋腱の下にある。中間広筋の一部(膝関節筋)が後方に付着し、屈曲位から伸展位に移る際に上包を上方に引っ張る。炎症時の関節腔内の滲出液は、膝蓋上包に(特に伸展時)貯留しやすい(膝蓋跳動)。

膝窩筋包(膝窩筋下陥凹):小さい。
半膜様筋包:小さい。
腓腹筋の外側腱下包:。
腓腹筋の内側腱下包:。

【非交通性の滑液包】〜関節腔と交通しない
・膝蓋前皮下包:膝蓋骨のすぐ前の皮下に有る。
・深膝蓋下包:特殊な場合は交通していることがある。

【その他】
・生理的外反:170〜175°

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
・屈曲:〔可動域〕膝関節伸展位:自動的に90°,他動的には120°。膝関節屈曲位:自動的に120°,他動的には140°。
〔制限因子〕膝関節伸展位:ハムストリングスの緊張。膝関節屈曲位:大腿前面の腹部体幹への接触。

・伸展:〔可動域〕膝関節伸展位:20°。膝関節屈曲位:10°(自動的。ハムストリングスの仕事能が膝関節屈曲に費やされるため)。
〔制限因子〕腸骨大腿靭帯と股関節屈筋群の緊張。

・内転:〔可動域〕20°。
〔制限因子〕対側下肢の接触。股関節屈曲位では坐骨大腿靭帯の緊張(膝を組む:股関節屈曲位では全ての靭帯が弛緩するため、これに内転が加わると骨の接合状態が最も弱くなる)。

・外転:〔可動域〕45°。
〔制限因子〕腸骨大腿靭帯,恥骨大腿靭帯,内転筋群の緊張。

・内旋:〔可動域〕45°(股関節伸展位)。屈曲位では靭帯が弛緩するので大きくなる。
〔制限因子〕外旋筋群の緊張。坐骨大腿靭帯(股関節屈曲位),腸骨大腿靭帯(股関節伸展位)。

・外旋:〔可動域〕45°(股関節伸展位)。屈曲位では靭帯が弛緩するので大きくなる。
〔制限因子〕内旋筋群の緊張。腸骨大腿靭帯。

腸腰筋:屈曲●
縫工筋:屈曲▲ 外転▲ 外旋▲ 膝関節▲屈曲▲内旋
大腿直筋:屈曲● 外転▲ 膝関節●伸展
恥骨筋:屈曲● 内転● 外旋▲
大腿筋膜張筋:屈曲● 外転● 膝関節▲屈曲●伸展▲外旋
大殿筋:伸展● 外転▲ 内転▲ 外旋●
大腿二頭筋:伸展● 外旋▲ 膝関節●屈曲●外旋(短頭のみ)。外側ハムストリングス
半腱様筋:伸展● 内旋▲ 膝関節●屈曲●内旋。内側ハムストリングス
半膜様筋:伸展● 内旋▲ 膝関節●屈曲●内旋。内側ハムストリングス
中殿筋:屈曲▲ 伸展▲ 外転● 外旋▲ 内旋▲
小殿筋:屈曲▲ 伸展▲ 外転▲ 外旋▲ 内旋●
薄筋:屈曲▲ 内転● 内旋▲ 膝関節▲屈曲▲内旋
長内転筋:屈曲▲ 内転● 外旋▲
短内転筋:屈曲▲ 内転● 外旋▲
大内転筋:屈曲▲ 伸展▲ 内転● 外旋▲ 内旋▲
深層外旋6筋:外旋●
腸骨大腿靭帯(上):屈曲− 伸展+ 外転− 内転++ 外旋+ 内旋−
腸骨大腿靭帯(下):屈曲− 伸展++ 外転+ 内転+ 外旋+ 内旋−
恥骨大腿靭帯:屈曲− 伸展+ 外転++ 内転− 外旋+ 内旋−
坐骨大腿靭帯:屈曲− 伸展+ 外転+ 内転− 外旋− 内旋+
大腿骨頭靭帯:屈曲− 伸展− 外転− 内転+ 外旋− 内旋−

・腸腰筋:腸骨筋大腰筋小腰筋
・深層外旋6筋:外閉鎖筋内閉鎖筋上双子筋下双子筋大腿方形筋梨状筋

【靭帯】
・腸骨大腿靭帯(Y靭帯):下前腸骨棘から扇状に広がり、転子間につく。中央部分は薄くて比較的弱いが、上下部は強い(人体で最強)。
・恥骨大腿靭帯:恥骨〜小転子。股関節前下方で、関節前面を補強。
・坐骨大腿靭帯:関節窩縁の坐骨部から起こり、輪帯や大転子内側につく。
・大腿骨頭靭帯:寛骨臼窩〜大腿骨頭窩。約3cm。45kgの張力にも耐える。大腿骨頭への血液の供給経路。骨頭固定の力学的機能は殆ど無い。脱臼時、骨頭の偏位を防ぐ。
・輪帯:関節窩上縁から二分して大腿骨頭を取り巻く。関節包内面に密着する。関節包の過度の伸展を制限する。
・寛骨臼横靭帯:二分して大腿

【関節包】〜関節唇のすぐ外側から起こり、大腿骨頭頚部を包み、大・小転子近くの解剖頚の縁に付着。

【その他】
・頚体角:120〜130°。新生児150°→3才児145°→成人126〜128°→老人120°。クル病90°。小さい(内反股)ほど大腿骨頚部骨折が起こりやすい。
・前捻角:10〜30°。大きいほど下肢は内旋する。

参考文献1「基礎運動学」
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【脊椎間関節可動域(代表値)】
T1−T2:屈伸4° 側屈6° 回旋9°:T1神経根
T2−T3:屈伸4° 側屈6° 回旋8°:T2神経根
T3−T4:屈伸4° 側屈6° 回旋8°:T3神経根
T4−T5:屈伸4° 側屈6° 回旋8°:T4神経根
T5−T6:屈伸4° 側屈6° 回旋8°:T5神経根
T6−T7:屈伸5° 側屈6° 回旋8°:T6神経根
T7−T8:屈伸6° 側屈6° 回旋8°:T7神経根
T8−T9:屈伸6° 側屈6° 回旋7°:T8神経根
T9−T10:屈伸6° 側屈6° 回旋4°:T9神経根
T10−T11:屈伸9° 側屈7° 回旋2°:T10神経根
T11−T12:屈伸12° 側屈9° 回旋2°:T11神経根
T12−L1:屈伸12° 側屈8° 回旋2°:T12神経根
L1−L2:屈伸12° 側屈6° 回旋2°:L1神経根
L2−L3:屈伸14° 側屈6° 回旋2°:L2神経根
L3−L4:屈伸15° 側屈8° 回旋2°:L3神経根
L4−L5:屈伸17° 側屈6° 回旋2°:L4神経根
L5−S1:屈伸20° 側屈3° 回旋5°:L5神経根

【動き】
・屈曲(前屈):〔可動域〕45°。〔制限因子〕。
・伸展(後屈):〔可動域〕30°。〔制限因子〕。
・側屈:〔可動域〕50°。〔制限因子〕。
・回旋:〔可動域〕40°。〔制限因子〕。

【筋肉】
腹直筋:屈曲● 側屈▲ 呼吸●強制呼息
外腹斜筋:屈曲● 側屈● 対側回旋● 呼吸●強制呼息
内腹斜筋:屈曲● 側屈● 同側回旋● 呼吸●強制呼息
腰方形筋:側屈●
脊柱起立筋群:伸展● 側屈● 同側回旋● 頚部●伸展●側屈●同側回旋呼吸▲強制吸息
短背筋群:伸展● 側屈▲ 対側回旋● 頚部●伸展●側屈●対側回旋

・脊柱起立筋群:腸肋筋最長筋棘筋
・短背筋群:半棘筋多裂筋回旋筋,棘間筋,横突間筋。

【関節】
仙腸関節
・仙骨と腸骨耳状面の半関節。
・〔靭帯〕前・後仙腸靭帯,骨間仙腸靭帯,仙結節靭帯,腸腰靭帯。
・可動性はきわめて小さい。
・関節包は密で骨膜に密着。

恥骨結合
・恥骨間円板による線維軟骨性結合。

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
・橈側外転:〔可動域〕60°。母指が示指から離れる、外側への運動。
・尺側内転:〔可動域〕0°。橈側外転から基本肢位に戻る運動。
・掌側外転:〔可動域〕90°。手掌に直角で、母指の前方への運動。
・掌側内転:〔可動域〕0°。掌側外転から基本肢位に戻る運動。
・対立:
 
小指対立筋:対立● MP▲屈曲(小指)。対立は小指のみ。
長母指屈筋:掌側内転▲ 手関節▲掌屈MP●屈曲,PIP●屈曲(母指)
長母指伸筋:橈側外転▲掌側内転▲ 手関節▲背屈▲橈屈MP●伸展,PIP●伸展(母指)
短母指伸筋:橈側外転▲掌側外転▲ 手関節▲橈屈MP●伸展,PIP▲伸展(母指)
長母指外転筋:橈側外転●掌側外転● 前腕▲回外手関節▲掌屈▲橈屈
短母指外転筋:掌側外転● MP▲屈曲(母指)
短母指屈筋:尺側内転●掌側内転● MP●屈曲(母指)
母指対立筋:対立●
母指内転筋:尺側内転●掌側内転● MP▲屈曲(母指)

母指球筋:短母指外転筋,短母指屈筋,母指対立筋,母指内転筋

【関節】
手根中手関節(CM関節):
・中手骨と遠位手根骨列との関節。
・〔靭帯〕背側手根中手靭帯,掌側手根中手靭帯,豆中手靭帯。
・第1中手骨と大菱形骨は鞍関節で、関節包は独立。

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
・MP:屈曲:〔可動域〕90°。母指は60°。
・MP:伸展:〔可動域〕45°(他動的な場合)。自動的には僅か。母指は10°。
・MP:外転:〔可動域〕示指,環指は45°,小指は50°。中指から離れる運動。
・MP:内転:〔可動域〕
・PIP:屈曲:〔可動域〕100°PIP:伸展:〔可動域〕0°
・DIP:屈曲:〔可動域〕80°DIP:伸展:〔可動域〕0°
・IP(母指):屈曲:〔可動域〕80°IP(母指):伸展:〔可動域〕10°
 
浅指屈筋:MP屈曲▲ PIP屈曲● 正中支配 肘関節▲屈曲 手関節▲掌屈 示指〜小指
深指屈筋:MP屈曲▲ PIP屈曲▲ DIP屈曲● 正中・尺骨支配 手関節▲掌屈 示指〜小指
総指伸筋:MP伸展● PIP伸展● DIP伸展● 橈骨支配 肘関節▲伸展 手関節▲背屈 示指〜小指。
示指伸筋:MP伸展● PIP伸展● DIP伸展● 橈骨支配 手関節▲背屈 示指のみ
小指伸筋:MP伸展● PIP伸展● DIP伸展● 橈骨支配 手関節▲背屈 小指のみ
虫様筋:MP屈曲● PIP伸展● DIP伸展● 正中・尺骨支配
掌側骨間筋:MP屈曲▲ MP内転● PIP伸展▲ DIP伸展▲ 尺骨支配 第2,4,5指
背側骨間筋:MP屈曲▲ MP外転● PIP伸展▲ DIP伸展▲ 正中・尺骨支配 MP外転は第2,4指 他は第2,3,4指
小指外転筋:MP屈曲▲ MP外転● PIP伸展▲ DIP伸展▲ 尺骨支配
短小指屈筋:MP屈曲● 尺骨支配
小指対立筋:MP屈曲▲ 尺骨支配 母指CM関節●対立(小指のみ)
長母指屈筋:MP屈曲● PIP屈曲● 正中支配 手関節▲掌屈 母指CM関節▲掌側内転
長母指伸筋:MP伸展● PIP伸展● 橈骨支配 手関節▲背屈▲橈屈 母指CM関節▲橈側外転▲掌側内転
短母指伸筋:MP伸展● PIP伸展▲ 橈骨支配 手関節▲橈屈 母指CM関節▲橈側外転▲掌側外転
短母指外転筋:MP屈曲▲ 正中支配 母指CM関節●掌側外転
短母指屈筋:MP屈曲● 正中・尺骨支配 母指CM関節●尺側内転●掌側内転
母指内転筋:MP屈曲▲ 尺骨支配 母指CM関節●尺側内転●掌側内転

中手筋:虫様筋,掌側骨間筋,背側骨間筋。
小指球筋:小指外転筋,短小指屈筋,小指対立筋,短掌筋。

【指背腱膜】
・筋腱:総指伸筋腱,骨間筋腱,虫様筋腱。
・補助組織:矢状索,骨間筋腱膜,支靭帯,三角状靭帯。

【関節】
中手指節関節(MP関節):
・中手骨と基節骨からなる球関節。
・〔靭帯〕橈側側副靭帯,尺側側副靭帯,掌側靭帯,深横中手靭帯。
・伸筋腱や靭帯によって可動性は大幅に制限されていて、機能的には蝶番関節に近い。

指節間関節(IP関節):
・第2〜5指は、基節骨と中節骨がPIP(近位指節間関節)、中節骨と末節骨がDIP(遠位指節間関節)を形成。母指は基節骨と末節骨。蝶番関節。
・〔靭帯〕内側側副靭帯,外側側副靭帯。

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
・掌屈(屈曲):〔可動域〕85°(橈骨手根関節50°,手根中央関節35°)
・背屈(伸展):〔可動域〕85°(橈骨手根関節35°,手根中央関節50°)
・橈屈:〔可動域〕25°(橈骨手根関節12.5°,手根中央関節12.5°)。回内位より回外位の方が大きい(橈骨茎状突起と舟状骨がぶつかる)。
・尺屈:〔可動域〕55°(橈骨手根関節33°,手根中央関節22°)
 
【筋肉】 
橈側手根屈筋:掌屈● 橈屈▲ 肘関節▲屈曲,前腕部▲回内
長掌筋:掌屈● 肘関節▲屈曲,前腕部▲回内
尺側手根屈筋:掌屈● 尺屈● 肘関節▲屈曲,前腕部▲回内
長橈側手根伸筋:●背屈 ●橈屈 肘関節▲伸展
短橈側手根伸筋:●背屈 ●橈屈 肘関節▲伸展
尺側手根伸筋:●背屈 ●尺屈 肘関節▲伸展
浅指屈筋:▲掌屈 肘関節▲屈曲MP▲屈曲,PIP●屈曲(示指〜小指)
深指屈筋:▲掌屈 MP▲屈曲,PIP▲屈曲,DIP●屈曲(示指〜小指)
総指伸筋:▲背屈 肘関節▲伸展MP●伸展,PIP●伸展,DIP●伸展(示指〜小指)
示指伸筋:▲背屈 MP●伸展,PIP●伸展,DIP●伸展(示指のみ)
小指伸筋:▲背屈 肘関節▲伸展MP●伸展,PIP●伸展,DIP●伸展(小指のみ)
長母指屈筋:▲掌屈 MP●屈曲,PIP●屈曲(母指)母指CM▲掌側内転
長母指伸筋:▲背屈 ▲橈屈 MP●伸展,PIP●伸展(母指)母指CM▲橈側外転▲掌側内転
短母指伸筋:▲橈屈 MP●伸展,PIP▲伸展(母指)母指CM▲橈側外転▲掌側外転
長母指外転筋:▲掌屈 ▲橈屈 前腕▲回外母指CM●橈側外転●掌側外転

【その他】
・手根管:手根骨と屈筋支帯(長掌筋腱の下)の間の管腔。正中神経と3つの掌側滑液鞘が通る。
・掌側滑液鞘:橈側から、1.橈側手根屈筋腱腱鞘(橈側手根屈筋腱),2.長母指屈筋腱腱鞘(長母指屈筋腱),3.総指屈筋腱腱鞘(浅指屈筋腱,深指屈筋腱)。
・背側の滑膜性腱鞘:伸筋支帯の下に6本ある。橈側から、1.長母指外転筋短母指伸筋,2.長橈側手根伸筋短橈側手根伸筋,3.長母指伸筋,4.総指伸筋示指伸筋,5.小指伸筋,6.尺側手根伸筋

【関節】
橈骨手根関節:
・橈骨,舟状骨,三角骨で構成される楕円関節。
・〔靭帯〕背側橈骨手根靭帯,掌側橈骨手根靭帯。
・関節包は薄い。
・尺骨と手根骨の間には関節円板があり、直接に関節は作らない。

手根中央関節(手根間関節のひとつ?):
・豆状骨を除く遠位と近位の手根骨の間の複関節で、変形した蝶番関節あるいは半関節。
・〔靭帯〕骨間手根間靭帯,背側手根間靭帯,掌側手根間靭帯,放射状手根靭帯。
・関節腔は狭く、相互に連結している。
・豆状骨と三角骨は豆状骨関節を独立して形成する。

手根中手関節(CM関節):
・中手骨と遠位手根骨列との関節。
・〔靭帯〕背側手根中手靭帯,掌側手根中手靭帯,豆中手靭帯。
・第1中手骨と大菱形骨は鞍関節で、関節包は独立。→母指CM関節。
・第2中手骨と大菱形骨,小菱形骨,有頭骨、関節包と関節腔は共通。可動性は殆ど無い。
・第3中手骨と有頭骨、関節包と関節腔は共通。可動性は殆ど無い。
・第4中手骨と有頭骨,有鉤骨、関節包と関節腔は共通。若干の可動性が有り、母指との対向運動に寄与。
・第5中手骨と有鉤骨、関節包と関節腔は共通。若干の可動性が有り、母指との対向運動に寄与。

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
屈曲:〔可動域〕145°くらい。〔制限因子〕屈筋群収縮による屈側の軟部組織の量的増加。
伸展:〔可動域〕10°くらい(過伸展)。〔制限因子〕骨性制限(肘頭が肘頭窩にはまり込む),側副靭帯の緊張,屈筋群の抵抗。
回外(前腕):〔可動域〕90°くらい。〔備考〕尺骨は回旋しない。橈骨は輪状靭帯内(上端)・尺骨頭周囲(下端)を回る。
回内(前腕):〔可動域〕90°くらい。〔備考〕尺骨は回旋しない。橈骨は輪状靭帯内(上端)・尺骨頭周囲(下端)を回る。
 
【筋肉】 
上腕二頭筋:屈曲● 回外▲:spurt muscle(前腕回外位からの屈曲で最も強い)
上腕筋:屈曲●:spurt muscle
腕橈骨筋:屈曲● 回内▲ 回外▲:shunt muscle.emergency muscle.
円回内筋:屈曲▲ 回内●
上腕三頭筋:伸展●
肘筋:伸展▲ 回内▲
方形回内筋:回内●
回外筋:回外●
手関節屈筋群:屈曲▲ 回内▲ 手関節●掌屈
手関節伸筋群:伸展▲ 手関節●背屈
長母指外転筋:回外▲ 手関節▲掌屈▲橈屈母指CM●橈側外転●掌側外転


手関節屈筋群:橈側手根屈筋長掌筋尺側手根屈筋浅指屈筋
手関節伸筋群:長橈側手根伸筋短橈側手根伸筋総指伸筋小指伸筋尺側手根伸筋
・spurt muscle:上腕二頭筋上腕筋。速い運動に有利な筋。負荷がない状態で主に働く。
・shunt muscle:腕橈骨筋。トルクの発生に有利な筋。負荷がかかると積極的に活動する。
・emergency muscle:腕橈骨筋。通常の運動では活動せず、大きな負荷や可動性が必要なとき活動に参加する。
 

【関節】
・腕尺関節:上腕骨滑車と尺骨滑車切痕からなる螺旋関節。屈曲と伸展を行う。
・腕橈関節:上腕骨小頭と橈骨頭窩の間の球関節。屈曲と伸展。螺旋運動(前腕の回外・回内運動時)。
・上橈尺関節:橈骨頭の関節環状面と尺骨の橈骨切痕との間にある車軸関節。〔靭帯〕内側側副靭帯,外側側副靭帯,橈骨輪状靭帯。前腕の回外・回内運動に関与。
・下橈尺関節:尺骨頭の関節環状面と橈骨の尺骨切痕との間。手関節近位。前腕の回外・回内運動に関与。橈骨の尺骨切痕と尺骨の茎状突起との間に関節円板があり、下橈尺関節腔と橈骨手根関節腔とを隔てている。

【靭帯】
・内側側副靭帯:上橈尺関節:上腕骨内側上顆〜尺骨滑車切痕と一部鉤状突起。
・外側側副靭帯:上橈尺関節:上腕骨外側上顆〜鉤状突起下縁と尺骨の橈骨切痕後縁。
・橈骨輪状靭帯:上橈尺関節:尺骨の橈骨切痕前縁〜橈骨頭を取り巻き〜尺骨の橈骨切痕前縁。

【関節包】
・前後面:比較的緩やか。肘の屈曲・伸展を十分に行うことができる。
・内外側:強固。内転や外転の動きを抑えて、安定性を保持する。

【その他】
・肘角:生理的外反肘。成人男子では約10°,小児や女性では15°以上あることも。

参考文献1「基礎運動学」
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【動き】
屈曲(前方挙上):〔可動域〕180°。屈曲60°以上になると、2°屈曲するごとに肩甲骨が1°ずつ上方回旋する。屈曲90°で鎖骨の回旋(胸鎖関節)は前額面に対して30°となり、それ以上の屈曲では減少する。
伸展(後方挙上):〔可動域〕50°。肩甲骨は下方回旋,内転,前傾運動を伴う。
外転(側方挙上):〔可動域〕180°。120°で大結節が肩峰に当たる。90°以上になると上腕骨が外旋して小結節が肩峰に面する。肩甲骨とは肩甲上腕リズムの関係。
内転:〔可動域〕0°。
外旋:〔可動域〕60°。
内旋:〔可動域〕80°。
水平屈曲(水平内転):〔可動域〕135°。
水平伸展(水平外転):〔可動域〕30°。

【筋肉】 
三角筋前部:屈曲● 内旋▲ 水平屈曲●
三角筋中部:外転● 水平伸展●
三角筋後部:伸展● 外旋▲ 水平伸展●
棘上筋:外転●
大胸筋鎖骨部:屈曲● 内転▲ 内旋▲ 水平屈曲● 呼吸▲強制吸息
大胸筋胸腹部:内転● 内旋▲ 水平屈曲● 呼吸▲強制吸息
烏口腕筋:屈曲▲ 内転▲ 水平屈曲●
肩甲下筋:内転▲ 内旋● 水平屈曲●
広背筋:伸展● 内転● 内旋▲ 水平伸展▲
大円筋: 伸展● 内転● 内旋● 水平伸展▲
棘下筋: 外旋● 水平伸展●
小円筋: 外旋● 水平伸展●
上腕二頭筋長頭: 外転▲ 肘関節●屈曲▲回外
上腕二頭筋短頭:屈曲▲ 内転▲ 肘関節●屈曲▲回外
上腕三頭筋長頭:伸展▲ 外転▲ 肘関節●伸展

【靭帯】
・烏口上腕靭帯:力学的に最も重要な働きをする。
・関節上腕靭帯:上・中・下の部分に分かれてZ字状となり、関節前面を強化する。
・烏口肩峰靭帯:
・回旋筋腱板:ローテーターカフ筋(棘上筋棘下筋小円筋肩甲下筋)が副靭帯として働く。

【検査】
不安定性テスト(前方):肩甲上腕関節の不安定性のスクリーニング。
不安定性テスト(後方):肩甲上腕関節の不安定性のスクリーニング。

【その他】
肩甲骨の動き参照。

参考文献1「基礎運動学」
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【肩甲胸郭関節の動き】
挙上・下制:〔可動域〕上下方向に10〜12cm。
外転(屈曲)・内転(伸展):〔可動域〕15cm。
上下方回旋:〔可動域〕60°。
※肩関節外転の可動域(180°)=肩甲上腕関節の可動域(120°)+肩甲胸郭関節の可動域(60°)…肩甲上腕リズム(2:1の比率)。
 
【筋肉】
鎖骨下筋:下制●
小胸筋:下制● 外転● 下方回旋● 呼吸▲強制吸息
前鋸筋:外転● 上方回旋●
僧帽筋上部:挙上● 内転▲ 上方回旋●
僧帽筋中部:内転●
僧帽筋下部:下制● 内転▲ 上方回旋●
肩甲挙筋:挙上● 下方回旋▲ 頚部▲側屈 呼吸▲強制吸息
菱形筋:挙上● 内転● 下方回旋●

【胸鎖関節】
・鎖骨が胸骨,第1肋骨と連結する二重関節。鞍関節であるが、関節円板の介在で球関節の機能を持つ。上肢帯と体幹を結ぶ唯一の関節。
・〔靭帯〕前胸鎖靭帯,後胸鎖靭帯,鎖骨間靭帯,肋鎖靭帯。
・鎖骨末端は、上方10cm,下方3cm,前方10cm,後方3cmの可動性(基本肢位を基準とする)。
・鎖骨の軸旋範囲は、30°。
・運動制限因子は、下方は第1肋骨,前後方向は靭帯の緊張。

【肩鎖関節】
・肩峰と鎖骨を結ぶ平面関節。不完全な関節円板を有する。。
・〔靭帯〕烏口肩峰靭帯,烏口鎖骨靭帯(円錐靭帯,菱形靭帯),肩鎖靭帯。
・回旋範囲は、30°。(胸鎖関節の30°と合わせて、肩甲骨は体幹に対して60°の回旋可動性を持つ)
・回旋制限因子は、烏口鎖骨靭帯の緊張。

【肩関節】
・肩甲骨関節窩と上腕骨頭との間の多軸性の球関節。上腕骨頭が関節窩の3倍もあるため、骨性構造の安定性は低い。
〔靭帯〕烏口上腕靭帯,関節上腕靭帯,烏口肩峰靭帯。

【その他】
・肩甲骨は、前額面に対して30°,肩甲骨と鎖骨は60°の角度をなす。

参考文献1「基礎運動学」
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