トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:鍼灸

残暑はいつ来るかと思っているうちに、めっきり寒くなってきました。先日、鍼灸の学校時代のクラスメートから、電話が来ました。卒業して約10年。彼は鍼灸の仕事には就かず、郵便配達をしています。もう、30歳を過ぎたくらい…

「お願いがあるんですよ…」
と言われて、結婚しか思い浮かびませんでした。ついに、いよいよ…でも、違ってました。

「年賀状、もう予約しましたか?」

彼が住んでいるのは北海道。山形まで電話をよこすのは余程のことでしょう。政治に翻弄されて、郵便局で働く人が一番の犠牲者のような気もします。

「社長が変わるみたいだね。」と聞いてみたら、
「いい迷惑ですよ!」という返事。

***

話変わって、私のお客さん。自動車の部品を作っている工場の社長さんです。車の販売が落ち込んで、鍼灸の方も半年ほどご無沙汰でしたが、お盆明けころから再開しています。

「最近、大学生から電話が来るんだよ…」と、話してくれました。

山形大学工学部の学生から直接電話がかかってくるんだそうです。一人二人ではないらしい。

工場の仕事は少しずつ来ているけれども、人を新しく雇うほど忙しくもない。まして、頼まれた部品を作って持って行くだけの工場、大学生など必要ない、というわけです。

「こんなのは初めてだよ。ずいぶん大変なんだな。」

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秋風がますます身にしみる話題、二つお届けしました…
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鍼とか灸とか(マッサージも含めて)くせになるからしない!という方がいらっしゃいます。一度やってしまうとしないではいられなくなると聞いたからしないのだと。

確かに「それまで全然肩こりを意識していなかった」「自分は肩こりをしない人だと思っていた」のに、施術してもらってコリを指摘されてから気になるようになったという方は結構いらっしゃいます。

私は症状が出る前の施術をお薦めしてますから、その必要性に疑問を投げてくださる方は少なくありません。そんなときは部屋そうじに例えることにしています。

今すぐしないといけないというものでもありません。しなければしないでも、ある程度は何とかなります。綿ゴミが溜まっても窓を開けると風と共に飛んでいくこともあるから、隅々のほこりはともかく、部屋の真ん中あたりはそうじなんかしなくてもなんとかなるのです。

一念発起してそうじを始めてみると、部屋の汚いのが目立つようになります。そうじをする習慣がつくと、ほこりが落ちているのが気になってしようがなくなったりします。そうじがくせになります。部屋をいつもきれいにしていれば、いざお客さんが来ると言われても焦る必要はありませんね。

予防のための鍼灸は今すぐしなければいけないというものでもありません。しなければしないでも、ある程度は何とかなります。軽い運動をしたりすれば、隅々の血行不良はともかく、動きのある部分に関しては手入れなどしなくてもなんとかなるのです。

ただ、体はその部分ごとにいろいろな事情がありますから、全体の血行が一様に保たれているとは限りません。たまたま血行が良くないところに急に負担がかかったりすると、痛くなって動けなくなることがあります。これが、いざお客さんが来た状態ですね。

そんなわけで、定期的にやっといた方がいいとお薦めしています。施術は「気持ちよさ」をなるべく大切にしておりますので、くせになるということは十分考えられると思います。でも、薬物と違って副作用はありませんし…くせになっちゃいけないんですかね?
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 やっと読み終わりました。6章に鍼灸が効果が有ったという話が出てきました。

 格別の病気があるわけでもないのに、肩こり、腰痛、関節痛などの慢性的な症状があって、なかなかスッキリした気持ちになれない。こういう状態は若い時からある筈なのですが、年齢と共にこの状態に入り込んでいる期間が長くなるようです。これが現代の鍼灸の適応範囲だと、私は考えています。

 病気ではないので、医者にかかっても鎮痛剤を処方されるだけで、積極的な治療は行われません。患者さんも、「医者は何もしてくれない」という不満を抱えている場合が多いようです。こういった不満を丁寧に時間をさいて聞いてあげるということは、高度医療に携わるべきお医者さんには難しいことだし、もったいないことだと私は思います。

 そういう部分も、相補的医療としての鍼灸師の守備範囲なのではないかと思います。
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