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世紀末の夜、私は特別な能力を持つ人(自称)たちと会いました。

たとえば前世がわかるという人。人の前に立ち、目をつぶって、しきりに首を縦に振ったり横に振ったりして、その人の前世を透視するのでした。同席したゼネコンの所長さんは、インドの王様だったと言われて上機嫌になっていました。でも、それ以上は何も教えてくれない。それでは聞いても仕方がないので、私は自分の前世は見てもらいませんでした。

内観法のセミナーをするという人もいました。この人も、相手の顔を見ただけで、何かその人の情報が頭に浮かんでくるという能力の持ち主でした。その人が主催するセミナーは一週間の合宿(料金が二十万円くらい)で、期間中ひたすら座禅のようなことをして自分自身を見つめるというものでした。

そのセミナーの説明会というのがあって、終わってからファミレスで皆で食事をし、帰りはその先生が車で送ってくださいました。ところがこの先生、スピード違反で捕まってしまいました。忘れもしない仙台市青葉区旭ヶ丘の青年センター付近です。

「なんだ、この人、こういうのは予知できないのか…使えねえな。」と思いました。

超能力者という人たち、みんな嘘つきではないだろうけれど、本物だとしても気をつけなければいけないな、と思いました。オリンピックの選手でも調子のいい悪いがあります。超能力者だって調子の良し悪しがあるはず。「インドの王様」が見えたのは調子が良い時だったか悪い時だったか…重要なことです。しかし、判断するのは難しい。

霊の言葉が聞こえるとか、宇宙人の言葉が聞こえるとか、マリア様(これはどう分類すればいいのか分からない)の言葉が聞こえるという方々にもお会いしました。

精神異常でないという前提で考えますと、霊界にも、宇宙にも、マリア様をなのる人でも、いい人や悪い人がいるでしょう。この世の人間たちと同じようにいろんな人がいて、複雑な社会と人間関係があるんじゃないかと思うのです。その超能力者がコンタクトできるのは良い人なのか悪い人なのか…重要なことです。しかし、判断するのは難しい。

前回も書きましたが、私たちは何か理由があって、能力を制限されて生まれてくるんじゃないかと思っています。(これは何かの本に書いてあったのですが、出典は忘れました。が、私が気に入っている考え方です。)

そう考えると、超能力者という方々はそういう制限が不完全なまま生まれてきた人たちということになります。

世紀末の夜、パトカーの中に呼ばれた大先生を見ながら、「気の毒な方々だな…」と思いました。

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