「痛みは無条件に悪いこと」と考えている人はとても多いです。痛みにもいろいろな種類があるのですが、それを区別する人は意外と少ないのです。

例えば、体にとって無理な動きをしたとき、「そんなことをしたら体が壊れてしまいますよ!」というサインの役割があります。ケガをした場合も「今そっとしておいてもらわないと、いつまでも治りませんよ!」というサインを送っています。

これは必要な痛みですから、鎮痛剤や鍼や灸で緩和することは許されると思いますが、完全に取り除いてしまったら逆に困ったことになります。

もちろん取り除いた方がいい痛みもあります。痛みとコリの悪循環というのがありまして、血行不良→痛み→筋肉の収縮による血行不良→痛み→…と延々と続いてしまいます。これは前掲の手段(鎮痛剤や鍼や灸など)で取り除いた方がいいのです。

大きな病気がもとになっている痛みもありますから、痛みの原因の見極めについては医師に相談するようにお薦めしています。