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体にいいというサプリメントも摂り過ぎはいけません。「レモン○○個分を一錠に凝縮しました!」とか「ホウレン草○○グラム分を一錠に…」とかありますが、これをゴロゴロッと口の中に入れてゴックンしたら、レモンやホウレン草何トンも食べたことになってしまう…これが体にいいはずがありません。

どんなに体にいいものでも純粋成分を抽出すると毒になってしまう危険があるのです。

だから、「一日30品目の食材を食べましょう!」とか言われます。いろいろな物のごちゃ混ぜがいいのです。純粋成分はいけません。おそらく理想的な食べ物というのは、この世のありとあらゆる食材の栄養成分がバランスよくごちゃ混ぜになっている料理なのでしょう。

「この料理の主成分は何ですか?」と聞かれてもいろいろ全部入っているから答えられない。答えられないから何も入ってないのかと言えば、そんなことはない。

さて、人間の思想・信条(考え方)のようなものも同じじゃないかと最近思うのです。例えば、自分を客観視する作業というのは、仮想的に自分の目を自分の外に設定し、自分が今考えているのとは違う視点(考え方)で自分を見てみることです。

この「違う視点(考え方)」のバリエーションが30品目くらいあったら、とってもいいんじゃないでしょうか。

忌憚ない意見交換ができる夫婦は、「違う視点(考え方)」が倍増します。友人を多く持つことも、この意味で良いことです。読書も同じ。

長く人生を歩むことでも知見は広がり、「違う視点(考え方)」が増えます。ただ、この「視点」のひとつひとつは柔和なものではなくて、確固たる角であっていいと思います。若いうちは鋭い角であっても、その数が増えるごとに丸く見えてきます。

それはウニとか栗のいがのようなものかもしれない。「角はどっちを指しているのですか?」と聞かれても全方向を指しているから答えられない。答えられないから何も指していないのかと言えば、そんなことはない。

あるいは、多角形が角を増やすごとに円に近付いていくようなものかもしれない。ゆえに「違う視点(考え方)」が増えると、人間は丸くなるのである。