【きょうの健康10月号から】
・関節包(関節を覆う袋)の内側の滑膜に炎症が起こり、痛みが生じる。
・炎症に伴い関節包が厚くなったり硬くなったりするため、可動域が狭くなる。
・炎症は滑液胞(肩峰の下にある)や関節の周りの筋肉に広がっていく。
・通常は片方の肩だけに起こり、再発することは少ない。同じ肩に強い痛みが繰り返し起こる場合は腱板断裂などを疑う。

◆急性期
・発症から2週間程度。
・可動域の制限はないが、安静時痛・夜間痛など痛みが最も強い。
・痛みは2〜3か月続くこともある。
・安静にすること。無理に動かさない。

◆慢性期
・急性期を過ぎてから6か月程度。
・痛みはやわらぐが可動制限。
・肩を温めて、少しずつ動かす。(温めることで痛みを感じにくくする。血液の流れを改善し、炎症を治める。肩関節が固まってしまうのを防ぐ。)

◆回復期
・慢性期の後。痛みが無くなってくる。
・関節はまだ固いので、積極的に肩を動かす。

◆手術
・慢性期が6か月以上続き、腕が90度以上あがらないなどの可動制限があって、なかなか回復しない場合、関節鏡視下授動術という手術を行う。
・関節の中に約4mmの太さの関節鏡(内視鏡)を入れて行う。関節包に切れ目を入れる。手術は1〜2時間。数日間入院。