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「釈尊の生涯」(春秋社)
「7.太子の修道――(二)苦行」を読みました。

禅定で悟りが得られないと判断した釈尊は、苦行に挑戦しました。当時行われていた苦行は、大別して四種類ありました。

1.心を制御するもの
2.呼吸を止めるもの
3.断食によるもの
4.食を減ずるもの

心を制御する苦行とは「端座して上下の歯を合わせ、舌を上顎に着け、その姿勢のままで、心をもって心を制御、統制すること」ということですが、禅定と似て非なるものという感じですね。

呼吸を止める、あるいは食事を減らしたり絶したりというのは、体力を衰えさせる方法としては納得できます。

SMのMみたいのもので、こういうのはギリギリのところまでいくと気持ちいいらしいですね(もちろん聞いた話ですが)。当時のインドでは、変態趣味でも虐待でもダイエットでもなく、極めて真面目な目的で行われていました。とっても危険な話です。

太子はとっても真面目な性格だったので、いずれも超ハードなコースを選んでしまい、瀕死の状態を何度も経験したようです。

そして六年の修行の後、苦行の放棄を決意します。

《つづく》