トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:斎藤隆介

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くもんのすいせん図書(Bの5番)「モチモチの木」を読みました。(小林教室収蔵

臆病者の豆太でしたが、いざという時は勇気をふりしぼって、じさまの命を助けることができました。じさまのせりふが良かった。

「…じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。
にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっと やるもんだ。
それをみて たにんが びっくらするわけよ。ハハハ」

自分を弱虫と決めつけるな。やらなきゃならないときにやれればそれでいいんだ、とも読めます。「にんげん」と一般論の形で言っているので、生来みんなに勇気は備わっているんだということにもなり、より一層励まされるかもしれません。

勇気をふりしぼるきっかけは、怒りや憎しみや欲など、マイナスの感情の場合もありますが、「やさしさ」もきっかけと成り得ます。そしてそれが最も望ましい形だと言えます。「やさしささえあれば」という言い方はシンプルで素敵です。

モチモチの木は何の変哲もない栃の木なのでしょうが、月の位置や天気の条件が揃うと火がついたように明るくなります。じさまは、それを「山のかみさまのまつり」と呼んでいます。

何の変哲もない臆病な子供でも、条件が整えば、驚くほどの力を発揮するんだということと重なっているように思えました。

私は子供のころに一回この本を読んでいますが、格別なことは感じませんでした。今、読み返してみて、とてもいい本だと思いました。
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くもんのすいせん図書(Cの15番)「花さき山」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

郵便不正事件で不当に拘置所生活を強いられた村木さん。拘置所ではたくさん読書したそうですが、その中で一番心の支えになったという本がこの本だそうです。

利他行というのは爽やかな気持ちになったりもしますが、人に譲ってばかりいるとだんだん面白くなくなってくるのが人情です。

譲るつもりがなくても、村木さんのように耐えがたい理不尽にぶち当たり、絶対に釈然と出来ないことは、長い人生の中に多かれ少なかれ訪れるもの。

その釈然としない気持ちをどうやって落ち着かせるか…利他行に向かうモチベーションをどうやって維持するか…この本は、その回答となり得ます。(あんな体験の後にも爽やかな笑顔で会見し、新たな活躍の場を得ている村木さんが証明しています)

利他行の後、相手には何か残るけれども、どうしても自分には喪失感ばかりが残る場合があります。そんなとき、「あっ!いま花さき山で、おらの花がさいてるな」と思うことができれば、喪失感もなくなるかもしれません。

例えば、伊達直人さん。失ったのはランドセルを買うために使ったお金だけ。それ以上のものを得て結果的には豊かな人生になったはず。それが「花さき山の花」なんですね。
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