小学校の頃はもちろんのこと、会社に入ってからも「あいさつをきちんとしよう!」と言われていたように思います。「あいさつ」なんてなぜ必要なのか?そんなものは殺伐とした時代の遺物だ!というのが私の長年来の持論(というより屁理屈?)でした。礼の重要性を唱えた孔子は春秋戦国時代の人です。相手に敵意が無いことを明らかにしないと自分の首が危ない、そんな時代だからこそあいさつなんてものが必要なんだ!こんな平和な時代にあいさつなんてやってられるか!と思いながら、嫌々あいさつをしていました。

 今、この年になって、客商売もするようになり、この考えは間違いだと思うようになりました。ただ残念なことに、この考えが正しいとしてもあいさつは大変重要な時代になってしまいました。つまり、相手に敵意が無いことを示さないと自分の命が危ない時代、ややもすると敵意が無いことを示せたとしても自分の命が危ないような、物騒な時代になってしまいました。

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