トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:四諦

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「釈尊の生涯」(春秋社)
「11.最初の説法」を読みました。

釈尊が苦行をしていた頃釈尊を見守り、苦行を放棄した釈尊を見限って釈尊の下を去った五人の比丘がいたのですが、さとりを開いた釈尊はこの五人に四諦について初めて説き(初転法輪)、三転という三段階があることを述べます。

第一段:示転:見道の位:四諦の理論を正しく把握する。
第二段:勧転:修道の位:四諦に対する実践修道。
第三段:証転:無学の位:理論と実践とが一致し、体得される。

五比丘は四諦の教えを聞き、法眼を得ました。つまり、四諦や縁起の理論を理解し、仏教的世界観・人生観が確立しました。異教の説に迷わされない信仰確定の状態。

参考文献「仏教要語の基礎知識」

《つづく》


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
悟りへの道 に参加中!
「釈尊の生涯」(春秋社)
「10.成道後の坐禅思惟」の後半を読みました。

縁起関係はマイナスの面(苦悩とその原因理由)とプラスの面(浄福とその原因理由)があります。

十二縁起を「無明によって行あり…生によって老死愁悲苦憂悩生ず」というように順方向にたどる関係が苦悩の生起するマイナスの面で、流転縁起といいます。無明や業のために流転輪廻して、苦悩を受ける場合です。四諦では、苦とその原因理由としての集とが、これにあたります。

「無明の滅ゆえに行の滅あり…生の滅ゆえに老死愁悲苦憂悩滅す」というように逆方向にたどる関係が苦悩の滅するプラスの面で、還滅縁起といいます。輪廻を断じ苦を滅して、理想の状態に還る場合です。四諦では、滅(理想)とそれへの手段方法としての道とが、これにあたります。

転法輪経で説かれている四諦説は…

苦:生は苦である。老は苦である。病は苦である。憎む者と会うのは苦である。愛する者と別れるのは苦である。求めて得ないのは苦である。要するに執着による身心環境は苦である。

集:性的な官能の欲、幸福な世界に生まれたいという欲、虚無の状態を願う欲、など。これらは輪廻的存在を継起させ、いたずらな喜びやむさぼりを伴い、いたるところで満足を得ようとする誤った欲求である。

滅:上記の誤った欲求を残りなく滅し捨て去り、それを解脱して無執着となること。

道:八正道

《以下引用》
われわれは種々の誤った欲求をもち、それがけっして十分に満足されないところから、あるいは満足されたとしても、誤った行為となって悪い結果を招くことから、苦悩を受けるのである。ゆえに苦悩を受けないためには、誤った欲求を除くようにしなければならない。…心の病気である苦悩を滅するためにも、苦の直接原因としての誤った考えや誤った欲求を除くだけでは不十分であって、その精神生活全体を誤りない健全なものに向上発展させなければ、理想を達成することはできないのである。この意味での身心の全体的な向上発展を計り、人格を完成させていくために八正道という種々の修行の方法が要求される。
《引用終わり》

《つづく》
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ