トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

Tag:告知

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もしも自分がガンだったら…絶対に教えて欲しいと思っていました。家族だけ知っていて妙に優しくなるなんてのは絶対に嫌だ!

でも、ちょっと考え直そうかと思う出来事がありました。

先日、あるお客さんのところに行きましたら、ドックの結果が届いたところでした。肺に何かが映っているので再検査して下さい、と書いてあったそうで、とても気丈で元気な方なのに意気消沈していました。

二週間後に再び伺いましたら、ちょうど再検査の結果が出たところで、異常なしだったと喜んでいました。でも、再検査の結果を聞くまでは、肺がん患者としてのこれから人生ばかりを思い描いていたらしく、何も手に付かなかったそうです。「全く何だったんだ!」と、いつものように元気よく叫んでおられました。

そんな折、床屋に行きました。後頭部を刈っているときに、床屋さんが、
「あ、治ったね」と言いました。
「はあ?」と聞くと、
「ここに、この前、ハゲがあったんだよ。だから、短く刈れなかったんだけど、今日は大丈夫。」

「おしえると気にするかなと思って言わなかったんだ。」と言う床屋さん。
「その方が良かった。心配してストレスになるし、気になるからいじるしね。」

この二つの出来事、タイミングが同じだったので、ガンとハゲという視点から告知について考え直すことになりました。

小さいハゲだったら、絶対に内緒にしてて欲しい…告知されたら絶対にひどくなるから。

だとしたらガンも…?早期発見て言うけれど、小さいガンが見つかったお陰で大騒ぎになって余計にひどくなることって無いんだろうか?

すっごく有るような気がするんだけど…。
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「本当」は理想と現実の間を行き来する…



一人の男がガンで入院していた。

この男はガン告知を受けている。

ガンなんかにならなかったら…と男は毎日考えていた。

今ごろ、俺は手掛けていた大きなプロジェクトを完成させている頃だった。

ガンなんかにならなかったら…あいつに俺のプロジェクトを横取りされるようなことはなかった。

本当だったら…俺はこんなところにいなかったんだ!

本当の俺、それは理想の俺。



その隣に別の男がガンで入院していた。

この男はガン告知を受けていなかった。

ガンじゃないんだろうか…と男は毎日考えていた。

二人で医師の話を聞いてから、妻だけが残るように言われた。

ガンじゃないんだろうか…その後のあいつの、何か重い悲しみを隠したような不自然な笑顔。

本当は俺は…ガンなんじゃないだろうか!?

本当の俺、それは現実の俺。



告知を受けた男にとっては、ガンでない自分が「本当」の自分である。

告知を受けていない男にとっては、ガンである自分が「本当」の自分である。

「本当」は理想と現実の間を行き来する…

《つづく》
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