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「釈尊の生涯」(春秋社)
「付.釈尊の伝記について」を読みました。一応、読了となります。

釈尊という人をずっと見てきました。仏典の中では一番の主人公ですが、伝説は伝説として読んでいきたいので、史実を踏まえた伝記を一つは読んでおかないと、経典の理解もままなりません。そういう意味でこの本は、いろいろな史料を比較検討した経緯も述べられており、良い本だと思います。これから仏典を読んでいく上で、その都度参考になりそうです。

これまで漠然と持っていた釈尊のイメージは、ただただ優しい人、とにかくいい人、でしたが、読んでいく上でガラリと変わりました。今は、聡明で緻密で理論的な人。

絶望した人の悩みを取り除き、発想を転換させる逸話が実に痛快でした。原始仏教の経典にも取り組んで、そういう話を集めてみたいなと思っております。

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