〈起始〉:(小菱形筋)第6〜第7頚椎の棘突起の項靭帯(大菱形筋)第1〜第4胸椎の棘突起と棘間靭帯
〈・〉:僧帽筋の下,上後鋸筋の上。★定喘★大杼★風門★肺兪★厥陰兪★心兪★督兪★附分★魄戸★膏肓★神堂★いき
〈停止〉:(小)肩甲骨の内側縁で大菱形筋の停止の頭方(大)肩甲骨の内側縁の下2/3の領域

〈作用〉:肩甲骨●挙上●内転●下方回旋
〈神経支配〉:肩甲背神経〔(C4)〜C5〕

〈筋連結〉:
小菱形筋:大菱形筋,僧帽筋前鋸筋上後鋸筋肩甲挙筋
大菱形筋:小菱形筋,僧帽筋前鋸筋

〈触察〉:
・補助線1:第6頚椎棘突起と、肩甲棘三角の上端とを結ぶ線。
・補助線2:第7頚椎と第1胸椎の棘突起の中点と、肩甲棘三角の下端とを結ぶ線。
・小菱形筋:補助線1と2に挟まれる領域。補助線に直交する方向に指を動かすと、1横指幅の硬い筋腹に触れる。停止付近の筋腹が厚い。
・補助線3:肩甲骨下角と、第4胸椎棘突起とを結ぶ線。
・大菱形筋:補助線2と3に挟まれる領域。補助線に直交する方向に指を動かすと、1横指幅の硬い筋腹に触れる。停止付近の筋腹が厚い。手を腰の後ろに回し、腰から自動的に離させると、筋腹が膨隆する。

〈関連痛領域〉
・肩甲骨の内側縁に沿って、肩甲骨上角の上。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」