トトガノート

All about TOTOGA

マインドセット

Vivir es un asunto urgente by Mario Alonso Puig




邦訳が出たのが2011年で、当時ちょっと話題になってたような気がします。

Kelly McGonigal の「The Upside of Stress」が、私にとっては、ストレスに対する反応をアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、コルチゾール等から説明している最初の本でした。

しかし、それより簡単にではありますが、2008年(スペイン版)に、この本が扱っていました。20本の著者自身の体験談で構成されていますから、読みやすく、分かりやすく、読んでいると力が湧いてきます。

カール・ユングが「ほとんどの精神疾患は精神病学では治すことができない。治療には哲学が必要だ」と述べたそうです。「哲学」とは、正にマインドセットを指すのだろうと思います。目の前のことをどう捉えるかで、体内で分泌されるホルモンが全く違ったものになります。それが、脳や体に影響を与え、次の瞬間のあなたが決定するわけです。

目の前のことをどう捉えればいいのか。著者自身のエピソードからケーススタディできる本です。
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MINDSET by Carol S. Dweck, Ph.D



恥ずかしながら、Kelly McGonigal の「The Upside of Stress」で初めてマインドセットという言葉を知りました

これからはマインドセットの時代だ!と思いまして、検索しましたら、この本にヒット。読むことにしました。

マインドセットは、日本語に訳せば「考え方」ということになります。「マインドセットを変えれば人生が変わる!」と言われれば「えっ!どういうこと?」という気持ちにもなりますが、「考え方を変えれば人生が変わる!」と言われれば「そりゃそうでしょうよ」という残念な反応しか返ってきません。ここは訳さない方が良いのかもしれません。

「The Upside of Stress」は、「ストレスは体に悪い」というマインドセットを見直して、「ストレスは体に良い場合もある」というマインドセットへの移行を提唱している本ということができます。そういう片付け方をすれば、この本「MINDSET」もマインドセット一般を論じているわけではなくて、「こちこちマインドセット(fixed-mindset)」から「しなやかマインドセット(growth-mindset)」への移行を提唱している本です。2006年に書かれておりますので、その頃はマインドセットという言葉も新しいものだったのかもしれません。

人間を有能・無能と決めつけないで、日々変化し得る存在と捉えましょう(実際、そうなのだから)ということです。

あの人はできる人とかあの人はできない人とレッテルを貼らない。できないのは今だけ。これから頑張ればできるようになる。自分を無能だと決めつけない。できないのは、まだ努力が足りないから。

「ほめる」教育が推奨されていた時期がありましたが、大切なのは「ほめる」ことではなくて、「あるほめ方をする」ことなのでした。これも「しなやかマインドセット」で説明することができます。つまり、「あなたはお利口なのね」というほめ方ではなくて、「頑張ったからできたのね」というほめ方。

「しなやかマインドセット」によって、教育のみならず対人関係も改善していくことが本書では示されています。

正直爺さんと意地悪爺さんのように、二つのマインドセットを対比して説明しているので分かりやすいです。

Googleでも講演されているようです。


自動翻訳は字幕だけ読むとメチャクチャですが、英語を聞きながら軽く目を通すと、かなり解釈の助けにはなります(笑)。
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