トトガノート

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Tag:ドーパミン

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NHKスペシャル「女と男」第一回(1月11日放送)を見ました。恋愛がテーマでした。「愛はなぜ終わるのか」という本を以前読んだことがありますが、その本の著者ヘレン・フィッシャー教授が出てきました。以下、内容メモです。

恋に落ちた時、男女共通で活動が活発になるところが腹側被蓋野で、「恋の中枢」と呼ばれています。ここでドーパミンが大量に分泌されるため、相手のことを考え、会いたくなり、それが快感となり、疲れも感じなくなる。「恋の力」とか「愛の力」とか言われる力がみなぎってきます。

逆に活動が抑えられるのが扁桃体・頭頂側頭結合部など、物事を否定的に捉えたり、批判や判断を行う場所。判断力が低下してしまうので、「恋は盲目」と言われる状態になります。

男性だけ活発になるところが島皮質で、視覚とのつながりが強い部分です。女性が健康な赤ちゃんを産めるかどうか瞬時に判断するためだと考えられています。このとき目で確かめているポイントは腰のくびれ。ウエスト:ヒップ=7:10の比率が、人種国籍を問わず多くの男性が好むくびれ具合だそうです。

女性だけ活発になるところが帯状回で、記憶とのつながりが強い部分です。きちんと子育てを手伝ってくれるか?がポイントとなるので、瞬時に判断することはできず、長いスパンで判断するためだと考えられています。

つきあっている頃は、「記念日を覚えているか?」「そのたびにプレゼントをくれるか?」が厳しく問われますが、理由がわかるような気がしますね。

男女とも子育てにポイントがあることがわかります。そして、子育てが最も大変な3〜4年を過ぎると、恋愛の熱は冷めるらしい。離婚は4年がピークだそうです。「三年目の浮気」というのは科学的にも言えるらしい。こういった内容が「愛はなぜ終わるのか」という本に書いてあったはずです。

さて、冷めると喧嘩が始まります。眠っていた「恋は盲目」中枢が目覚めるので、相手への批判が始まり、それに対して防御し、相手を見下し…お互いを避けるようになります。一緒にいたくなくなったら、離婚というのが現実化してきます。

女性のヒステリーというのは有名ですが、心拍数を比較してみると上昇が顕著なのはむしろ男性の方で、女性は冷静であることが分かります。男性は自分に対する批判を攻撃とみなすので、狩猟していた頃の戦闘状態、すなわち極度のストレス状態になります。このストレスが限界に達すると、「こんなこと話してても意味がない」と言って話を打ち切ります。男性の85%がそうらしい。ちなみに私もそうです。

関係を更に悪化させる原因が2つ。
1.男が女性の気持ちを読み違え、余計なことをしてしまう。男は表情から相手の感情を読むのがとてもとても苦手なのだそうです。
2.会話に対する違い。女性にとって会話は喜怒哀楽を共有する手段だから、不安になれば人間関係に積極的になる。男性にとって会話は問題解決の手段だから、必要な時(解決が望めそうな時)しか会話したがらない。

女性は人間関係をまとめる力に長けていますが、男性は単に問題解決能力だけに長けています。そのため男女関係は主に男性に問題点があるようです。その対策は、相手に質問すること。いろんなことを聞いてあげること。その際、「そう思うのは君が○○な人だからだね」という分析は厳禁。自分が感じたままの印象だけをストレートに表わせばいい。

カウンセリングしている博士が最後に、二人にさせる質問が「あなたの夢は何ですか?」ということ。紹介されていた奥さんの方が、「年老いて安楽椅子に座っている。振り返ると、そこにはあなたにいて欲しい。」と答えたのを見て、私も泣いてしまいました…

男女のペアが、短期間だけ一緒にいればいい子育てから、長い人生を共に過ごすパートナーへと、変化してきています。だから、本能のままではなく、工夫が必要だということですね。

ためになりました!


《つづく》

愛はなぜ終わるのか
愛はなぜ終わるのか
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【きょうの健康7月号から】
・黒質の神経細胞が減少し、脳内の神経伝達物質ドパミンの不足が原因。
・ドパミンは黒質で作られ、線条体に送られて、運動を調節する。
・黒質の神経細胞減少の原因は環境や遺伝的体質など考えられるが、根本的原因は不明。健康な人でも20歳ごろをピークにドパミンの量は加齢とともに減少する。70%程度まで減少すると症状が現れる。150歳頃には皆発症?
・安静時の手足の震え(運動時や何かを持った時には治まる)。
・筋固縮(関節他動時に抵抗がある)
・動作が少なくなり、緩慢になる。
・姿勢反射障害(体のバランスが取りにくく、転倒しやすくなる)
・歩行障害(前傾姿勢での小股歩行やすくみ足)
・自律神経障害(便秘など)
・精神症状(抑うつなど)
・神経内科を受診
・MRIで脳梗塞などとの鑑別
・MIBG心筋シンチグラム(本来は心臓の検査)
・L−DOPAはドパミンに変わって作用し、不足を補う。即効性があり有効だが、ウェアリングオフ現象など副作用もある。
・ドパミンアゴニストはドパミン受容体に結合して作用する。効果が持続するが前者より弱いので、初期に用いたり併用したりする。
・MAO−B阻害薬,COMT阻害薬は、ドパミンやL−DOPAの分解を抑制。
・抗コリン薬は、ドパミンと拮抗関係にあるアセチルコリンを抑制。
・塩酸アマンタジンはドパミンの放出を促す。
・ドロキシドパはノルアドレナリンを増やし、「すくみ足」を改善。
・脳深部刺激療法という手術療法も。ウェアリングオフ現象や不随意運動がなくなる。
・特定疾患(難病)で医療費助成あり。但しヤール重症度3度以上(前屈姿勢,小刻み歩行がみられ、生活に介助が必要な人)

【取穴】
・頭皮鍼で、血中ドーパミン濃度が上昇する(L−DOPA服用者にて調査)
・振戦に対しては低周波置鍼。曲池合谷,足三里三陰交(または下巨虚)に2〜5Hzで筋収縮があるように通電。
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