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世紀末のある日、波動測定器を前にして、オペレーターのトレーニングを続けていました。

O社長は建機のリース会社の営業部長をしていた人で、人を惹きつける話術に非常にたけていました。この能力を生かし、怪しげな世界でかなりの有名人を突然事務所に連れてくることがよくありました。

私が使っているLFTの開発者中根滋さんも突然いらっしゃいました。私は自分がいつもやっているように波動測定をして見せて、
「こんなふうにやっているんですが、いいんですか?」と尋ねました。
「いいんじゃないかな。」とニコニコしながら中根先生は答えました。

そして先生も測定して見せて下さいました。そのとき、何を測定してくださったかは忘れてしまいました。結果がすごかったので…

測り方はだいたい同じだったのですが、結果は「+40」とかいう物凄い結果だったのです。その場にいた人は測定した物の波動がとても高いのだと大喜びしていました。が、私は「+21」が最高じゃなかったの?という疑問だけでした。

「+21を超えることも有るんですか?」と尋ねると、
「そうそう。これでいいの。」とニコニコ答えました。

私は、世紀の発明をした技術者の気配を感じませんでした。彼には技術者の匂いのようなものが感じられない。周囲の喜びをよそに、私はますます疑惑が倍増しました。その後、新たな疑問を見つけました。それは、波動のコードに関することです。

波動のコードはMRAという機種の場合、0〜9の数字5桁で構成されていました。LFTは0〜9とアルファベットA〜Fで4桁。これって16進数じゃないの?とデジタル技術者ならすぐにピンとくるはず。そこで、MRAとLFTで「怒り」とか「悲しみ」とか同じ項目のコードを比較したのです。MRAのコードを10進数とみなして16進数に変換したら、LFTのコードとピッタリ一致したのです。

こういう主観的かつ抽象的なものをそれぞれ独自にコード化して全く同じになるのはおかしいと私は思っていました。MRAがどうやって作られたかという疑問は残るけれども、少なくともLFTはMRAを真似たものに違いない…

さらにトレーニングを続けた私は、自分が予め思った数字を測定結果として出せるようになっていました。つまり、自分の思惑が無意識のうちに自分の手の動作に表れて、そのとおりの結果が機械に出るようになっていました。しかも、それまでは「+21」で止まっていたのに、「+50」まで行くこともありました。

世紀末の夜、私は機械よりもコックリさんの方が信用できそうな気分になっていました。

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