「釈尊の生涯」(春秋社)
「20.西方地域への遊歴」を読みました。
マガダやコーサラより西方の諸国にも釈尊は遊歴されました。以下は、アヴァンティ国の西南の海岸地方アパランタを仏教化した、この地方出身のプンナ(富楼那)の逸話です。
《以下引用》
…釈尊は、「アパランタの人人は粗暴だから、もし彼らがお前を罵り毀ったら、お前はどうするか。」「まだしも手でなぐることをしないから、彼らは善人だと思います。」「もし手でなぐられたらどうするか。」「まだしも棒で打つことをしないから、彼らは善人であると思います。」「もし棒で打たれたらどうするか。」「まだしもむちで打擲しないから、彼らは善人であると思います。」「もしむちで打擲されたらどうするか。」「まだしも刀で切りつけることしないから、彼らは善人であると思います。」「もし刀で切りつけられたらどうするか。」「まだしも殺すことをしないから、彼らは善人であると思います。」「もし殺されたらどうするか。」「仏弟子の中には、生命をいとうて、殺してくれる人を求める者さえいるのに、私は求めずして殺してくれる人が得られるから、好都合だと思います。」「それほど忍耐強い覚悟でいくならば、お前は大丈夫だ。」と賞讃され、彼は帰国して、その年のうちに男女五百人ずつを仏教信者となしたといわれる。
…《引用終わり》
そこまでの覚悟を家族はどう思うだろうか?とも思うのですが、並はずれた覚悟であることは間違いありません。
《つづく》
「20.西方地域への遊歴」を読みました。
マガダやコーサラより西方の諸国にも釈尊は遊歴されました。以下は、アヴァンティ国の西南の海岸地方アパランタを仏教化した、この地方出身のプンナ(富楼那)の逸話です。
《以下引用》
…釈尊は、「アパランタの人人は粗暴だから、もし彼らがお前を罵り毀ったら、お前はどうするか。」「まだしも手でなぐることをしないから、彼らは善人だと思います。」「もし手でなぐられたらどうするか。」「まだしも棒で打つことをしないから、彼らは善人であると思います。」「もし棒で打たれたらどうするか。」「まだしもむちで打擲しないから、彼らは善人であると思います。」「もしむちで打擲されたらどうするか。」「まだしも刀で切りつけることしないから、彼らは善人であると思います。」「もし刀で切りつけられたらどうするか。」「まだしも殺すことをしないから、彼らは善人であると思います。」「もし殺されたらどうするか。」「仏弟子の中には、生命をいとうて、殺してくれる人を求める者さえいるのに、私は求めずして殺してくれる人が得られるから、好都合だと思います。」「それほど忍耐強い覚悟でいくならば、お前は大丈夫だ。」と賞讃され、彼は帰国して、その年のうちに男女五百人ずつを仏教信者となしたといわれる。
…《引用終わり》
そこまでの覚悟を家族はどう思うだろうか?とも思うのですが、並はずれた覚悟であることは間違いありません。
《つづく》