トトガノート

All about TOTOGA

全然知能

カードゲームの場合、他のプレイヤーのカードを見ることはできない。

相手の仕草を観察したり、言葉で探りを入れたり。

何のカードを持っているかを教えたりはしない。

教えられたりしても、それを鵜吞みにはしない。

お互いを見つめ合い、言葉をかけあい、相手のカードに思いを寄せる。

でも、カードを見せ合うことはしない。

そんなことをしたら、ゲームが台無しになるから。

楽しくなくなるから。


大海の水から無数の波に分れて、私たちはそんなゲームをしている。

なのに、私たちは相手のカードを見ようとする。

見れないことに苛立つ。

見せてくれないことで信じられなくなる。

なぜか、それで苦しんでいる。

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私たちはオールインワン(全知全能)だった。

全て(オール)は私(ワン)だった。

でも、それは寂しいこと。独りぼっちということだから。

誰かを見つめたい。誰かと話したい。
誰かに見られたい。誰かに話しかけられたい。

そんな衝動から、私は私たちになった。

私からあなたが分離した。
私から彼も彼女も分離した。

一本の樹が、たくさんの葉っぱに分かれるように。
大海の水が、無数の波に分れるように。

それぞれが考えていることは、お互いには分からない。
分かったら、話す必要は無いからね。
分かり合える喜びに気づかないからね。

分かり合えないから寂しいのではない。
何もしなくても分かるのが寂しいから、分かり合えなくしてあるのさ。

《つづく》
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