トトガノート

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くもんのすいせん図書(Cの15番)「花さき山」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

郵便不正事件で不当に拘置所生活を強いられた村木さん。拘置所ではたくさん読書したそうですが、その中で一番心の支えになったという本がこの本だそうです。

利他行というのは爽やかな気持ちになったりもしますが、人に譲ってばかりいるとだんだん面白くなくなってくるのが人情です。

譲るつもりがなくても、村木さんのように耐えがたい理不尽にぶち当たり、絶対に釈然と出来ないことは、長い人生の中に多かれ少なかれ訪れるもの。

その釈然としない気持ちをどうやって落ち着かせるか…利他行に向かうモチベーションをどうやって維持するか…この本は、その回答となり得ます。(あんな体験の後にも爽やかな笑顔で会見し、新たな活躍の場を得ている村木さんが証明しています)

利他行の後、相手には何か残るけれども、どうしても自分には喪失感ばかりが残る場合があります。そんなとき、「あっ!いま花さき山で、おらの花がさいてるな」と思うことができれば、喪失感もなくなるかもしれません。

例えば、伊達直人さん。失ったのはランドセルを買うために使ったお金だけ。それ以上のものを得て結果的には豊かな人生になったはず。それが「花さき山の花」なんですね。
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くもんのすいせん図書(Cの30番)「火曜日のごちそうはヒキガエル」を読みました。

小林教室周辺の教室が共同で図書を購入して、巡回図書館のようにしています(通称「おにぎり文庫」)。今月の一冊でした。

私は冷めた子供だったので、こういうは所詮作り話として、ちゃんと読んだことがなかったように思います。今、大人になってから読んでみて、正直面白い。

弱い女の人を監禁してしまうというような事件が残念ながらよくあるようです。そしてそういう関係が続くと監禁されている方もその状況から逃げ出そうとしなくなることがよくあると聞いたことがあります。

それとは微妙に違うでしょうけど、監禁されてしまったヒキガエルが、いずれ自分を食い殺すと言っているミミズクの部屋を掃除したり、お茶を御馳走したり、いろんな話をして楽しませたり…という奇妙な生活。

ヒキガエルにしてもミミズクにしてもしっかり擬人化されていて、列記とした登場「人物」なわけですが、それでもヒキガエルとかミミズクとか言われると、捕えたり監禁したり食い殺したりということが仕方のないことだと思えるのは不思議です。

逆に言うと、こういった寓話はヒキガエルとかミミズクとか穏当な役者を使って、かなり不穏当な物語を描いているとも言えます。

私の中では、ヒキガエルをかよわい女性に置き換えた瞬間から、このヒキガエルの冒険物語がサスペンス劇場のように見えてきて、かなりアダルトな話として楽しむことができました。

最後のどんでん返し、とても感動的でした。
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