トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p175)》
咽頭は、長さ12センチの縦長の空所で、鼻の後ろ(鼻部)・口の後ろ(口部)・喉頭の後ろ(喉頭部)にわけられる。咽頭は、サカナの時代にはエラのあったところで、よくみるとエラの弓なりの構造(鰓弓)がわずかに残されている。いちばん前のエラ穴は耳管となってのこり、二番目のそれはふさがれて扁桃腺(口蓋扁桃)となっている。まれに、首にこのエラ穴の名残りが、穴(頚瘻)や皮下の水たまり(頚嚢胞)として残っている人もある。
《引用終わり》

耳がエラだった」という話は以前にも書きました。

そして、直立したことによって、ノドは「魔の十字路」となり、お年寄りの死因として多い誤嚥性肺炎が起こるようにもなった訳です

《インデックス》

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p170)》
…囗腔の床にある筋肉のかたまりである舌は、陸上動物で発達した捕食器である。サカナの舌は骨だけでつくられており、筋肉がない。カエルでは、ロの床にくの字形に折れ曲がった舌があり、獲物を見つけるとロから飛びだして、表面の粘液によって獲物をつかまえて口にはこぶ。
《引用終わり》

サカナの舌は耳小骨になっていくようなので、われわれの舌とは全く別物ですね。水中で泳いでいる時よりも陸上の方が捕食は困難になります。人間ならば手を使って獲物を捕えますが、カエルなどの動物は舌を使ったわけです。カメレオンは舌技の最高峰に達してます。ノドから手が出るとはこのことだ!ということになります。

《以下引用(p172)》
舌の上に塩水や砂糖水、レモン水などをスポイトでつけてみるとわかることだが、味覚はどこでもおなじではなく、舌の先では甘さと塩辛さを感じ、両脇では酸っぱさと辛さを感じ、奥の方では苦味を感じるようになっている。まん中は鈍感で、どんな味もあまり感じない。したがって、苦い薬を飲むときに、口の奥の方にいれると、いちばん苦味を感じる舌の奥にのって、苦しむことになる。
《引用終わり》

減塩のテクニックとして、おひたしなど醤油をつけて食べる時は醤油を少しだけつけて、醤油をつけた部分を舌にあてるようにすると、少しの醤油でも満足できます。これは、他の味覚でも応用できます。逆に、例示してある薬のように、感じたくない味はその味を感じない場所にあてるようにして食べればいいわけですね。

おいしく食べるためのテクニックと言えます。




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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

歯は、魚のウロコに由来するという話は前に書きました。

《以下引用(p170)》
…私たちの皮膚の表皮は、たえず深層であたらしい細胞が生まれ、しだいに表層に移動して、表面からアカとなってはげ落ちている。ヘビなどの皮膚は、成長にともなって「脱皮」することも知られている。動物の毛も夏と冬で抜けかわる。歯も、爬虫類までの動物では、動物の成長にともなってつぎつぎと生えかわり、からだが大きくなるにつれて歯も大きくなっていく。哺乳類では、性成熟をおこすと、からだの成長が止まるので、歯も幼児期の乳歯と大人になってから使う永久歯の二セットしか用意されていない。それでも、その由来を守って、生えかわるのである。
《引用終わり》

歯がアカのようにはらはらと抜け落ちて、次々新しい歯が生えてくるのであれば、入れ歯の心配どころか歯磨きすら必要ないかもしれません。性成熟をおこし、からだの成長が止まった瞬間から、老化が始まると言われます。その後のからだの変化は、すべて成長とは呼ばず老化。種族保存のための手続きさえ行えれば、一世代の役割は終わるということなのかもしれません。

《以下引用(p170)》
動物とくに草食動物では、歯のすりへりかたがひどく、齢をとると、ついにすべての歯がすりへってしまい、ものを食べることができなくなってしまう。じつに「歯の切れ目が命の切れ目」なのである。人間でも、齢をとると、歯はムシ歯や歯槽膿漏(歯周症)になってしだいに抜けおち、歯の数がへって、ついには一本もなくなってしまうことが多い。人は動物とちがって、やわらかいものだけを食べたり、入れ歯をいれることで長生きをすることができる。よい入れ歯をいれれば、また自分で咬めるようにもなるが、やはり自分の歯にまさるものはない。日ごろから歯みがきを心がけ、何歳になっても自分の歯でものを咬めるようにしたいものである。
《引用終わり》

草食動物が、そんなに歯に悩んでいるとは知りませんでした。哺乳類は歯を大切にしなければいけないのですね。

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p162)》
耳の穴の奥には、鼓膜という膜が張られている。耳の穴は、ヤツメウナギの一番前のエラ穴が残ったもので、皮膚のくぼみとノドの壁の粘膜があわさったのが、鼓膜である。鼓膜は内側にくぼんだ傘形で、その上部にツチ骨がつき、キヌタ骨からアブミ骨へと振動が伝えられることによって、鼓膜への空気の振動がテコの原理で拡大され、内耳に伝えられる。ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の三つの小さな骨(耳小骨)を入れる部屋が鼓室である。
《引用終わり》

鼓膜って、粘土で人形を作るみたいにしてできたんですね…。

《以下引用(p163)》
鼓室は、骨のなかにできた小さな部屋であるが、耳管という管によってノド(咽頭)とつながっている一方で、骨のなかにある乳突洞という穴から、側頭骨の乳様突起中の乳突蜂巣という蜂の巣のような小さな穴の集まりにつながっている。幼児では、耳管が太くて短いために、風邪をひいたりするとバイ菌がノドから鼓室にはいって、中耳炎をおこしやすくなる。そして、中耳炎をほおっておくと乳様突起まで炎症が進んで、乳突炎をおこすことがあるのはそのためである。しかし、子どもの成長の過程で、耳管は細く長くなり、知らないうちに中耳炎にかかりにくくなってしまうのが普通である。
《引用終わり》

うちの子も小さい時には風邪をひくとよく熱を出したものです。小児科につれていくと、「子どもの熱は、だいたいは中耳炎なんだ。」と言われました。耳の穴をのぞいて、「ほらね。」抗生剤で、すぐに良くなりました。

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

《以下引用(p153)》
目(眼球)は、眼窩という頭骨にあいた一対の大きな穴のなかにはいっている。…

ところで、眼窩には眼球や、眼球を動かす筋肉や神経・血管のほかに、何がはいっているかご存知であろうか。それは意外にも眼窩脂肪体とよばれる脂肪のかたまりである。頭部では、皮下脂肪はあまり見られないが、眼球と頬だけに脂肪が存在している(頬にある脂肪体は頬脂肪体という)。栄養失調になると、目がくぼみ、頬がこけるのは、これらの脂肪体が消費されて失われるためである。眼窩という骨の穴のなかで、眼球は脂肪の座布団の上に座っているといえる。
《引用終わり》

確かに、魚の目玉はおいしいですね。

《以下引用(p157)》
ところで、眼球の三層の壁は、じつはどれも脳のつづきである。つまり、目玉というのは、脳の一部が頭蓋腔からとびだして、鼻の両側のくぼみ(眼窩)に脂肪の座ぶとんをしいて顔をのぞかせ、外をながめているものといえる。

すなわち、内層は脳そのもののつづきで、一枚の網膜という膜になっており、光と色を感じる神経細胞(杆状体・錐状体)が、色素細胞と向いあってならんでいる。

中層の脈絡膜は、脳の表面をつつむ血管にとんだ薄い膜(脳クモ膜と脳軟膜)のつづきで、血管をふくみ、また、外からの余分の光をさえぎるために色素細胞をおおくふくんでいる。脈絡膜は前方では、レンズ(水晶体)に厚さを調節する筋肉(毛様体筋)にかわり、さらにその前方ではひとみのまわりの虹彩になっており、そこには瞳孔の開閉をおこなう二つの筋肉(瞳孔散大筋と瞳孔括約筋)がある。…

外層は、脳の外側をおおう丈夫な膜(脳硬膜)のつづきで、白目をつくる強膜となり、その前方部はひとみをおおう透明な角膜になっている。
《引用終わり》

発生段階の話だと思いますが、こんなふうに考えると、目を見る目が変わってきます(笑)。

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

私たちの顔は「3階建て」というのは、面白い表現です。

《以下引用(p151)》
…一階が口腔(こうくう)、二階が鼻腔(びくう)、そして三階が頭蓋腔(とうがいくう)で、脳をいれている。鼻腔はまず、鼻中隔という真ん中のしきりによって左右にわかれて、その側壁には、上・中・下の鼻甲介という棚がとびだしている。したがって、左右の鼻の穴(外鼻孔)から鼻腔にはいった空気は、口蓋と下鼻甲介のあいだ(下鼻道)、下鼻甲介と中鼻甲介のあいだ(中鼻道)、中鼻甲介と上鼻甲介のあいだ(上鼻道)の各三つの通り道にわかれて進み、鼻の奥(後鼻孔)でようやく一つに集まるのである。
《引用終わり》

鼻の穴も「3階建て」のようです。

《以下引用(p152)》
鼻の粘膜には、鼻腺があり、鼻水をだす。鼻くそというのは、鼻粘膜の分泌物と鼻にはいった空気にふくまれていたホコリなどが、混じってできたものである。鼻中隔の前下方部には、キーゼルバッハ部位という血管の密に分布した鼻血の出やすいところがある。このあたりを傷つけると出血するので、鼻くそをほじるときに注意しなくてはならない。
《引用終わり》

こういう基本的なことを教えてくれる本はなかなかありません。

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「新・ヒトの解剖」の「5.顔と頭」(p142〜179)を読みました。(小林教室収蔵

口周辺の構造は非常に複雑で、穴としては目にも鼻にも耳にもつながっています。最初はパックリ開いた状態で、少しずつ必要なところが癒合し、顔ができあがっていきます。

口と鼻を分けている口蓋(二次口蓋)があるのは哺乳類だけという話は以前にもありました。

《以下引用(p149)》
…両生類や爬虫類では、ほとんどが口蓋裂の状態で、完全な口蓋(二次口蓋)をもつのは爬虫類ではワニくらいである。したがって、爬虫類は、食べものが口に入ってくると息をすることができなくなり、口に入った食べものはイッキに飲みこまなくてはならない。口のなかでモグモグと食べものを咬みつづけることができるのは、哺乳類の特技といえる。
《引用終わり》

消化のためによく噛みましょう!なんてやっていると、爬虫類は窒息死してしまうんですね。味わっている暇もないのかもしれません。

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「新・ヒトの解剖」の「4.五臓六腑」(p68〜141)を読みました。(小林教室収蔵

骨盤の解剖、女性編です。

《以下引用(p132)》
男性との大きな違いは、膀胱―尿道と、直腸―肛門のあいだに、子宮―膣という生殖器が存在することである。したがって、子宮をいれるために、女性の骨盤は男性よりも幅がひろくつくられている。そして、男性では尿と精液をだす外尿道口と、大便をだす肛門をの二つの排泄口があるだけであるが、女性では尿だけをだす外尿道口、赤ちゃんをだす膣口、大便をだす肛門の三つの排出口が存在している。
《引用終わり》

尿や大便と一緒に赤ちゃんが並び称されているのは、ちょっとスゴイ…。

《以下引用(p135)》
…月満ちれば子宮の筋層がつよく収縮して赤ちゃんを産みだす。これが分娩、すなわち出産である。その後しばらくすると、あれほど大きくふくらんだ子宮が、またもとの大きさにもどるのであるから不思議なものである。妊娠しないばあいでも、その内膜は約28日周期で、増殖しては脱落して出血すること(月経)をくりかえしている。からだのなかで、この子宮ほど再生力のつよい臓器はないであろう。トカゲの尻尾など、まったくくらべものにならない。
《引用終わり》

これも分かりやすいんですが、トカゲの尻尾とは比べて欲しくないんじゃないでしょうか、女性は。

《以下引用(p137)》
月経とは、受精卵の着床を待ち望んでいた子宮の内膜が、無残にもその望みをたたれて、くずれおちることによっておこる出血現象である。…私たちは、子宮内膜がいかにつよく受精卵を待ち望んでいるかを、その出血のはげしさによって思い知らされるのである。
《引用終わり》

とはいえ、卵や子宮内膜を無駄にしないように子ども産み続けるわけにもいきませんしね…。

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「新・ヒトの解剖」の「4.五臓六腑」(p68〜141)を読みました。(小林教室収蔵

骨盤の解剖です。

《以下引用(p124)》
まず、肛門と外陰部のまわりに残されていた皮膚をはぎ、肛門の周囲の結合組織をとりのぞくと、いつもはお尻のふくらみ(左右の大殿筋)の間でくぼんでいた肛門が、高い山のように突き出している。それは、直腸の下部につく肛門括約筋と肛門挙筋のためである。考えてみれば、肛門がくぼんでいるのはヒトだけで、他の動物では肛門がやや突きでているのがふつうである。こうしたくぼみに肛門があるために、ヒトでは排便の後、いちいちお尻をふかないと、不潔になってしまう。これはじつに不便なことである。直立姿勢を維持するために発達した大殿筋のために、ヒトはやっかいなトイレ生活を余儀なくされているわけである。
《引用終わり》

これは、「肛門いろいろ」とした記事にもありました。

《以下引用(p126)》
精巣は、睾丸ともよばれ、梅の実ほどの大きさのものが左右一対、股間にたれさがる陰嚢というひとつの袋にはいっている。ふつう右の精巣よりも左の精巣のほうがやや大きく、すこし下にさがっている。この傾向はチンパンジーなどのサルでも同様であるほか、ウシガエルのオスでも、左の精巣が右の精巣より大きいことがおおいので、脊椎動物にかなり一般にみられる現象らしい。

陰嚢の皮下には、肉様膜という薄い平滑筋の層があって、暑いときにはこれが伸びて垂れさがるが、寒いときにはこれが収縮して精巣をうえに引き上げ、表面をしわだらけにして保温につとめる。「おったまげる」というのは、魂が消えるという意味ではなく、びっくりした時に、たま(精巣)が上にもちあげられることに由来するという。
《引用終わり》

普通だったんだ…安心した。

《以下引用(p128)》
精管が前立腺にはいる手前に一対の精嚢という袋があるが、これは精子を貯蔵するとともに、精子に活力をあたえる粘液をだしている。精子は精巣でつくられるが、精子以外の精液は、この精嚢と前立腺で分泌される。前立腺でつくられる精液は、乳白色で栗の花のにおいがするクリームリンスのような液体で、射精のときには、精管・精嚢・前立腺・尿道の周囲の筋肉が収縮して、精子と精液をいきおいよく陰茎の先端の穴(外尿道口)から噴出する。
《引用終わり》

精子自体はあの匂いではないんですね…。

《以下引用(p130)》
男性のばあいは、一本の尿道が、尿と精液の両方の通路になっているが、これらは生理的にきちんとわけられて排出される仕組みになっている。すなわち、尿は、副交感神経が膀胱の壁の筋層を収縮させることによって排泄され、精液は性的興奮が頂点に達すると、交感神経がつよく興奮して精管・精嚢・前立腺・尿道などの筋層を収縮させることで射精されるのである。
《引用終わり》

きちんとわけないと、相手に失礼ですからね。

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「新・ヒトの解剖」の「4.五臓六腑」(p68〜141)を読みました。(小林教室収蔵

腎臓のなかには腎小体(糸球体→糸球体嚢)が両方の腎臓を合わせて五百万個もあり、1分間で110mlの尿がこし取られるそうです。しかし、その後の尿細管でその99%が毛細血管に再吸収されます。なぜ、こんなまわりくどいことをするかと言うと…

《以下引用(p121)》
私たちの先祖は、海に生まれ、そこから直接に陸にあがったわけではない。まず、魚類の時代に海から河口をへて川をさかのぼり、海水から淡水へはいり、それから上陸したと考えられる。私たちの先祖は、塩分濃度の高い海水から塩分のすくない淡水にはいったとき、からだの浸透圧の調節という重大な問題にであうことになった。つまり、海水と私たちの体液(血漿)の塩分濃度はほぼおなじであるのに、淡水ではまわりの水のほうが体液よりずっとずっと薄いために、口やエラからどんどん水がからだのなかにしみこんでくることになる。そしてこのままでは、からだが水ぶくれになって、文字どおり溺死してしまう。そこで、大量にはいってくる水をいそいで排泄するために、糸球体→糸球体嚢、という排水機構を開発したのである。《引用終わり》

淡水魚の時代は入ってくる水をただ排出すれば良かったけれども…

《以下引用(p122)》
ところが、魚類から両生類・爬虫類に進化して、陸上生活に移行したのちは、水分を大量にすてる必要がなくなるどころか、むしろ適当な量の水分を吸収しなくてはならなくなり、いったん排泄した水分を再吸収、尿細管→毛細血管、という仕組みが追加された、というわけである。《引用終わり》

これはまだ、一つの説でしかないようですが、発生の過程でも、腎臓は前腎→中腎→後腎とまわりくどい経過をたどって完成されるので、正しいと考えて良いような気がします。

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