**【密室の社長室内】**

「ふう、集中して仕事をしよう」

黒木社長は、誰にも邪魔されないよう内鍵をしっかりかけ、デスクに座った。

その時である。
部屋の隅に置かれた「怪しい黒い箱」から、カチリと音がした。
放射線源が崩壊し、検出器が作動したのだ。

**プシューーーーーッ!!**

天井のノズルから、部屋全体に濃密な「激辛ハバネロ赤煙幕」が噴き出された!

「ぐはぁっ!? なんだこの煙は! 辛い! 目が、鼻がぁぁぁ!!」

物理学的には「50%の確率で即死(激辛で悶絶)」のはずだった。
しかし、白石は重大なことを見落としていた。

黒木社長は**極度の重度花粉症**であり、今日の持ち物に「産業用防毒マスク(N95を超える最強仕様)」**と**「スイミングゴーグル」が入っていたのだ!

「くそっ、火災か!? 煙が目に染みるが、これさえ装着すれば……よし!」

装着完了。
完全に煙をシャットアウトした社長は、目も鼻もノーダメージ。ただ「部屋が赤い煙で全く見えない」という状態になった。

「視界ゼロだ。うっかり動くと危ないな……よし、この部屋で一番安全な場所(デスクの下)に避難しよう」

社長はデスクの下に潜り込み、防毒マスク越しにすやすやと居眠りを始めてしまった。

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かくして、1時間後に発見された時には仮眠を取って元気いっぱいの状態になっていたのである。


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