カードゲームの場合、他のプレイヤーのカードを見ることはできない。

相手の仕草を観察したり、言葉で探りを入れたり。

何のカードを持っているかを教えたりはしない。

教えられたりしても、それを鵜吞みにはしない。

お互いを見つめ合い、言葉をかけあい、相手のカードに思いを寄せる。

でも、カードを見せ合うことはしない。

そんなことをしたら、ゲームが台無しになるから。

楽しくなくなるから。


大海の水から無数の波に分れて、私たちはそんなゲームをしている。

なのに、私たちは相手のカードを見ようとする。

見れないことに苛立つ。

見せてくれないことで信じられなくなる。

なぜか、それで苦しんでいる。

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