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今回は2014年度に滋賀県で出題された問題です。

【解答例1】
目の前にあるオレンジを見て、その見える部分だけでなく、見えない部分がどうなっているかに思いをはせ、考えたことを絵で表現すること。

【解答例2】
イメージを広げ、考えたり、心を遊ばせたり、感動したり、夢見ている状態。




【解答例3】
 作者が、夏草が茂っているだけの様子を見て、はるか昔のことがらを想像し、句を創造しているところ。

【解答例4】は略します。自分なりに書いてみましょう。

 この文章ではオレンジを例に話をしていますが、現代はオレンジの裏側どころか地球の裏側でさえ、テレビやネットで簡単に見ることができます。とっても便利なことですが、「あっ、なんだ。つまんないの」で終わってしまうことが多くなっているのではないでしょうか?

 人類が宇宙に行っていなかった頃、地球の裏側について人々はいろんな想像をしました。古代インドの人々は、巨大な三頭の象が地面の下で支えており、その下には更に巨大な亀がいて、更にその外側を巨大な蛇が囲んでいると考えていました。

 正解を知っている私たちには、奇想天外な絵です。これも想像力です。正解じゃないんだから意味がないじゃないか、と皆さんは思うでしょうか?

 わからないことをわかろうとすること、それは例え勘違いで終わったとしても、かけがえのないことだと思います。何も宇宙に限ったことではありません。目の前にいる家族の気持ち、お友達の気持ち、それをわかろうとして想像してみることも、想像力が無ければできません。わからない世界に飛び込んでいく翼、それが想像力だといえるかもしれません。

 更に、今まで無かったものを想像して、新しくつくり上げる力、それが創造力です。右の古代インドの絵も、創作物として見れば夢のある素敵な絵です。発明も、創造力の産物です。

 私たちは、映像をイメージ(想像)する必要がないテレビやマンガを好みます。その結果、それらが無かった昔の人に比べて、想像力はとても劣っているようです。テレビよりもラジオ、マンガよりも文字だけの本を選べば、想像力を養うトレーニングになります。そして、想像を自分なりにどんどんとふくらませて行った時、創造力へとつながっていくでしょう。
これも【解答例4】となりますね。




参考文献:2015年度受検用公立中高一貫校適性検査問題集(みくに出版)小林教室収蔵

《教室だより増刊号インデックス》

※今後、大学入試や高校入試で一般的になると思われる合科目型・総合型の出題形式が公立中高一貫校適性検査では既に一般的になっているため、この増刊号で取り上げています。ですから、中高一貫校だけを特に意識しているわけではありません。もちろん、だからと言って東桜学館を全く意識していないわけでもありません(笑)。

◆◆◆公文式小林教室◆山形県東根市◆◆◆