「痛みを癒すヨーガ」〔原書「Yoga for Pain Relief」〕を読んでいきます。

心理学とかポジティブシンキングで検索していて、ケリー・マクゴニガル〔Kelly McGonigal〕さんを知りました。前回まで読んできた「スタンフォードの自分を変える教室」で有名になった方のようです。この本にも「あの『スタンフォードの自分を変える教室』の…」的な紹介がなされておりますから。

なので、私も最初にそちらの本を読みましたが、本命はこちらの本です。何しろ、慢性疼痛の解決策としてヨーガが紹介されているのですから。彼女自身が慢性疼痛で悩み、20年ほど前にヨーガを始めたとのこと。ヨーガを続けることで、痛みが緩和するだけでなく、理想の自分を実現する助けにもなることに気づいた、と彼女は書いています。

つまり、彼女にとっても、こっちが先なんですね。前回、「スタンフォードの自分を変える教室」のまとめのところで、マインドフルネス瞑想が有効なようだと書きましたが、ヨーガを通してマインドフルネス瞑想を続けていた彼女が、結果として「自分を変える」方法を見つけたということのようです。

20年前と言えば、私もヨガ教室の人と知り合ったり、瞑想教室に参加したりもしていました。この頃の思い出は、「世紀末の夜に」にまとめてあります。

ヨガにしても瞑想にしても、良いものだという手ごたえは当時も感じていました。ただ、科学というコンセンサスから逸脱したい衝動を抑えきれない人々が当時は私の周りにも多く(上記の「世紀末の夜に」参照)、さらにはオウム事件の影響もあり、もう一歩入り込むことにはためらいがあったように思います。

ケリーさんは、心理学・神経科学・医学の最新の研究を組み合わせて、当時私が感じた「良いもの」を説明してくれています。当時は知られていなかった科学的根拠がありますから、それを基に自分なりの考察も可能で、ためらいなく先に踏み込むことができそうです。

本書の流れに沿って理論的なところから勉強していきますが、先行してヨガを先月から試しています。Yogalogですと、動画でレッスンを行うことができます。呼吸の大切さにあらためて気づきました。

ストレッチとは全然違いますね。

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