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「空海コレクション 1 (秘蔵宝鑰・弁顕密二教論)」(ちくま学芸文庫)「秘蔵宝鑰」(p16〜257)の序論(1)序詩を読みました。

《以下引用(p16)》
悠悠(ゆうゆう)たり 悠悠たり 太(はなは)だ悠悠たり
内外(ないげ)の縑緗(けんしょう) 千万の軸あり
杳杳(ようよう)たり 杳杳たり 甚だ杳杳たり
道をいい道をいうに百種の道あり
書死(た)え諷(ふう)死えなましかば本(もと)何(いかん)がなさん
知らじ知らじ吾も知らじ……(欠文)……
思い思い思い思うとも聖(しょう)も心(し)ることなけん
牛頭草甞(な)めて病者を悲しみ
断菑(だんし) 車を機(あやつ)って迷方を愍(あわれ)む
三界(さんがい)の狂人は狂せることを知らず

四生(ししょう)の盲者は盲なることを識(さと)らず
生まれ生まれ生まれ生まれて生(しょう)の始めに暗く
死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し
《引用終わり》

以前も一部引用していた名文です。

遠大な仏法、それについて記した書物もまた膨大であり、その道を説く方法も幾通りもあります。それらを記した書が現存し、伝えようとする人がいることはありがたいことです

仏法のヒントはそこいらじゅうにあるのでしょうが、それを見抜く目が無ければ見えません。それを聞き分ける耳が無ければ聞こえません。つまり、密やかに存します

生と死については「シパ・バルド」の記事が参考になると思います。

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