なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第2章.見た目の情報で「好ましさ」が決まる」(p27〜50)の「第1節.見た目が優位な理由は脳にある」(p27〜39)を読みました。(小林教室収蔵

人間の脳は大脳・小脳・脳幹の3つの部位に分類され、大脳は75%を占めているとのこと。その大脳の50%が視覚、10%が聴覚、10%が味覚・触覚、20%が運動、残りの10%がいわゆる勉強で使われる…。

これは、なぜ人間は見た目に騙されやすいか、とか、なぜ勉強よりもスポーツが好きなのか、といった疑問に対する最も説得力のある答えのような気がします。

脳のしくみから見れば視覚:聴覚の比率は5:1ですが、実際のところ、「百聞は一見にしかず」と言われるように100:1くらいの差があるかもしれません。

ただ、これは平均的な配分比率のはずで、みんなこの比率ということは無い筈です。なぜなら、目が見えない人は大脳の半分は働いていないのか?ということになりますから。実際は、画像処理の仕事が無くなった大脳の半分は他の仕事に再分配されるはずです。目の見えない人が、聴覚や触覚や思考において超人的な才能を発揮することが多々ありますから

英才教育とは、この配分比率を変えようという試みなのかもしれません

ともかく、一般的な人は圧倒的に視覚偏重の脳を持っているわけで、文字だけの本よりはマンガ、ラジオよりはテレビ…メールや投稿記事も写真の有無で全然説得力が違います。

「好き」にさせるためにこの視覚を利用しましょうというのが、この章のポイントです。

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