最近、腰痛に悩むお客様が新規で続きました。比較的若い年代なので、高年齢の方々にありがちな「別に運動してまで治そうとは思わない」というような諦めの境地には達しておらず、鍼灸で治めるだけの対処は私もしたくありません。「運動が良いのは分かってますから、それ以外の対策を教えて下さい」と言われるのを恐れずに、運動を勧めてみようと思ったのでした。

これまで、腰痛の方にはとにかく腹筋を勧めていましたが、日常的な動作を変えていただくために腕立て伏せとスクワットも付け加えることにしました。

腕立て伏せは上腕三頭筋を主に鍛える運動ですが、腹筋(腹横筋腹直筋内腹斜筋外腹斜筋)も使わないとグニャッと潰れてしまいますから腹筋も鍛えられます。大胸筋なども鍛えられるので、前かがみの作業をするとき、手をついて上体を支えられる時はなるべく机などに手をつき、腰の負担を軽減する癖を付けばいいな…というねらいがあります。

スクワットを勧めるのは、立っている時の上半身の高さを調整するときはなるべく膝を曲げて欲しいからです。掃除機をかけると必ず腰が痛くなるという方は多いと思うのですが、腰を曲げて作業を続けるからです。腰を曲げないで、膝を曲げて高さ調整をすればかなり楽なはずです。

下に置いてある重い荷物を持つ時、膝を曲げずに腰を曲げて持ち上げると、ヘルニアになる恐れがあります。膝を曲げて腰を落とし、荷物をグッと骨盤に引き寄せて持ち上げなければいけません。日常の様々な動作でも、必要な時はすぐに膝を曲げて対応する癖がつけば、やはり腰の負担はだいぶ軽減されるはずです。これにはスクワットが良いと思います。

現代人が使わなくなっている筋肉を鍛える運動なので、特に腰痛の症状が無い人でもお薦めです。そのうえで、合わせて日頃心がけることも必要です。また、いつも当たり前のように行っていることを変えてみるということも大切です。