「大人のラジオ体操」の11番目「両足跳び運動」(p44〜p45)です。

《以下引用(p45)》
足関節・ひざ関節・股関節の三関節をクッションのように使って上手にジャンプすることで、下肢の筋力が強くなり、また有酸素運動による脂肪燃焼効果もアップするので、脂肪が多く体重を落としたい人にはオススメ。
《引用終わり》

一言でジャンプと言っても、三関節の協調運動なのですね。ということで、伸展に関与する筋肉を列挙してみましょう。

まず、足関節。足首ですね。
長腓骨筋短腓骨筋後脛骨筋長趾屈筋長母趾屈筋腓腹筋ひらめ筋足底筋

次に、膝関節
大腿四頭筋(大腿直筋外側広筋中間広筋内側広筋)、大腿筋膜張筋

最後に、股関節
大殿筋大腿二頭筋半腱様筋半膜様筋中殿筋小殿筋

これだけの筋肉が動員されるわけで、道理で息が切れるはずです。有酸素運動になっているのか疑わしいくらいです(笑)。

面白いのは、足関節を伸ばす腓腹筋足底筋は膝関節を曲げる働きもします。同様に、大腿直筋大腿筋膜張筋は、膝関節を伸ばしますが、股関節を曲げる働きをします。大腿二頭筋半腱様筋半膜様筋は股関節を伸ばしますが、膝関節を曲げる働きをします。

この拮抗関係のおかげで、関節はしっかり押さえられるのだと思います。そして、絶妙な力のバランスが、運動神経によって調節されているわけですね。たかがジャンプ、されどジャンプ。

ジャンプ、殊にこのような連続ジャンプは、普段の何倍もの負担が骨にかかります。骨や関節に問題を抱えている方は要注意です。ただ、このような負担をかけないと、骨はどんどん脆弱になっていきます。骨を鍛えるためには、とっても重要な運動ということになります。

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