ブログネタ
★くもん・公文・KUMON★ に参加中!
「オランダの個別教育はなぜ成功したのか」の「第2部 オランダ・イエナプラン教育」(p79〜195)「第一章 イエナプラン校を訪ねる」(p82〜142)の「サークル対話」を読みました。(小林教室収蔵

イエナプラン教育では、いろいろな形の「サークル対話」が行われています。

前出のブロックアワーで、グループリーダーが10人ほどの子どもたちを集めて何かを教える時、問題の解き方を説明するのは「インストラクション・サークル」、実験や見学や調査の仕方を説明するのは、「イントロダクション・サークル」。

登校して間もなく行われるのは「始業のサークル」、下校時に行うのが「下校時のサークル」、読み聞かせや朗読の練習をする「読みのサークル」、自分が書いた作文をお互いに声を読んで披露する「作文のサークル」、いろんなものを観察して意見を出し合う「観察サークル」、見学・調査・実験などの結果を報告する「報告サークル」などなど。

このサークルで、グループリーダーが気をつける点をメモっておきます。

《以下引用(p107)》
1.サークルの中で子どもが発言する場合には、必ず一人だけが発言するようにして、複数の子どもたちが同時に発言して混乱しないようにすること。
2.サークル対話で子どもが発言を始める時のルール(手を挙げるなど)を決めておいて、できるだけ子どもが自主的に発言するようにすること。
3.二人以上の子どもが同時に発言を求める時には、それまでに発言していない子ども、または発言の少ない子どもを優先するようにすること。
4.サークルに加わっている子どもたち全員が、サークル対話に加わっているか、つまり発言者の言葉に耳を傾けているかに注意を払うこと。
5.サークル対話は長く続ける必要はない。どんな場合にも、20〜30分以内には切り上げること。
6.サークル対話のテーマについては、繰り返しを避け、子どもたち自身のアイディアを取り入れること。これによって根幹グループの子どもたちが、一種の、独自の文化を作り上げるように導くこと。
7.まったく話をしない子、少ししか話をしない子どもに対しては、強制的に発言させることはせずに、発言を引き出すよう何らかの形で努力すること。
8.根幹グループ全体のサークル対話のテーマづくりやその準備などを、テーブルグループのような小グループでするよう、子どもたち自身に任せること。
9.子どもたちができるだけ小さい頃から、ほかの子どもの発言に対して何らかのコメントを加えることに慣れるよう刺激すること。
《引用終り》

前半の項目は当たり前のような気もしますが、最も基本的だと思われる「1」を守れない保護者(先生が学級懇談で保護者全員に対して連絡事項を告げている時に全く関係ないことを大声で話して平気な人)も最近はいるので、基本とも決めつけられないかもしれません。

「5」は、ダラダラするのを禁じていて、良いことだと思います。

「9」は、自分の意見をしっかり持ち、他人の意見も批判できるようにし、批判するなら傷つかないような言い方を身につける、ということだと思います。

《インデックス》

◆◆◆公文式小林教室◆山形県東根市◆◆◆