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「ちょうどの学習×ちょうどにする指導」の「特別研究生、その後」(p9〜132)の「特別研究生の後につづく指導運動―Iライン運動」(p70〜89)を読みました。(小林教室収蔵

公文公氏の後、次男の公文寛氏が会長職に就きました。寛氏は「Iライン運動」を提唱しました。

Iラインについてはp74に説明があります。

Iラインは、この本のIラインと、先日まで配られていたパンフレットとで、微妙に違うようです。この本のIラインは年長の終り(小1の始まり)で学年相当ラインと交差しますが、パンフレットのIラインは年中の終り(年長の始まり)で交差しているのです。

おそらく、この本のIラインはモラルラインという最低の線を示していて目標とは成りえないので、一年早めにシフトすることにより目標ラインとしたのではないかと思われます。

Iライン運動は現在は終了しているようですが、小林教室では、これまでの進度を振り返ったり、これからの進度を見通す時に、非常に分かりやすい面があると考え、過去一年間の進度をIラインと併記したグラフを毎月皆さんに配布しています。

今回、この本のIラインが最終教材終了のポイントで学年相当ラインと再び交わっていることに気づきました。これを参考に、これまで高校教材に関しては漠然としていた小林教室版のIラインを修正して、新しく作り直しました。話の本筋からは外れますが、ここに紹介しておきます。

《小林教室版Iラインのグラフを拡大する》
小林Iライン


特徴としては…

1.Iラインと学年相当ラインは、パンフレット同様、年中の終り(年長の始まり)で交差します。

2.このため、この本のIラインは小6の終り(中1の始まり)でI教材を終了してJ教材に入りますが、小林版では小6の11月末でJ教材に到達します。従って、現在行われているJフレンズ運動をクリアすることになります。

3.パンフレットのIラインはJ教材到達後も真っ直ぐでしたが、小林版は、この本のIラインを参考にして、小6の11月末から勾配が緩やかになります。

4.逆に学年相当ラインは、パンフレットもこの本も、高校に入ってから急勾配になりますが、小林版は真っ直ぐにしました。

5.従って、小林版の高校教材の1目盛りは、教材にして400枚〜600枚に相当します。数学は、〔J・K〕、〔L・MM・M〕、〔N・O・P〕をそれぞれ3つの目盛りに配分しました。英語は〔J1・J2・K1〕、〔K2・L1・L2〕、〔M・N・O〕です。国語は〔J・K〕、〔L・M〕、〔N・O〕です。

いろいろ議論の余地はありますが、生徒さんの反応を見ながら試行錯誤していきたいと思っています。但し、これは飽くまでも参考資料であり、指導の主軸に据える考えは毛頭ありません。本来の指導の助けになりそうであれば使っていこうというスタンスです。

公文式全体としては、Iライン運動は消滅しました。これについて、次回見ていきたいと思います。

《インデックス》