この度、大雪が降りまして、突如雪はき作業を連日続けなければいけなくなったわけですが、こういうときに痛くなるのが今まで使ってなかった筋肉です。いわゆる筋肉痛ならまだいいのですが、攣ったように筋肉が硬くなって、とても痛くて動けない状態になることがあります。

パソコンの停止状態として、スリープとスタンバイというのがありますが、筋肉にも似たようなことが言えるんじゃないかと思います。

日頃よく使う筋肉はスタンバイ状態になっていて、いつでも運動神経からの指令があると動ける状態。一方、日頃あまり使わない筋肉はスリープ状態になっていて、運動神経からの指令があってもすぐには動かない状態。

いつもしなかった動作を突然やると、このスリープ状態の筋肉が急に動かざるを得なくなってトラブルが発生するんじゃないかなと思います。

○○筋という筋肉のまとまりで、スリープ傾向とかスタンバイ傾向とかがあるでしょうが、筋線維ごとにも違うようです。

人でもこういう違いがありますね。「急ぎの仕事は忙しい人に頼め」という言葉があるそうですが、反応がすぐ返ってくるスタンバイ状態の人に頼んだ方が、反応が鈍いスリープ状態の人に頼むよりも(いくらスリープ状態の人が暇だったとしても)早いということです。つまり、「さあ、すぐに動くぞ!」という指令が運動神経から来ても、すぐに動く筋線維と、なかなか動き出さない筋線維とがあるらしい。

筋トレをすると、すぐに筋力はアップするらしいのですが、筋肉がつくまでには数カ月かかるそうです。だから、筋トレしてすぐの筋力アップは、スリープ状態の筋線維が減ってスタンバイ状態の筋線維が増えたということです。

冒頭に書いたようなことを防ぐためには、筋肉全部を日頃から使う努力をして、スタンバイ状態の筋線維を一本でも増やすこと、これが大事だということになります。

《つづく》