人間の体というのは飢餓状態を想定しているようで、常にエコ(省エネ)を目指しています。

私が一番ビックリしたのは、筋肉を減らそうとするらしいということ。筋肉はあるだけでカロリーを消費するので、なるべく少なくして脂肪に置き換えようとするのではないかと言われています。脂肪はカロリーを消費しないし、筋肉よりも(比重が)軽い。これは骨や軟骨・靱帯などの組織にも言えるようで、脆くなって軽くなろうとするらしい。

要するに、強い身体を作り維持するにはコストがかかるから、なるべく弱い体になろうとするのです。

さらに悪いことに、こうやって節約して捻出したエネルギーを蓄えようとします。脂肪の形でとにかく蓄えます。他の組織には軽量化を強いているくせに脂肪組織には上限がないようです。

それで、逆に体重が増えてくるわけですが、重くなると疲れるから動きたくなくなる。動かなければ食べなくても良さそうなものですが、食欲はなくならないようにできているようです。

身体は太ろう、太ろうとしています。太るのはその衝動に素直に応じているからなのです。

この衝動を食い止めるには、動かなければいけません。動く癖がつくと、身体もいつも動きやすいように血中や筋肉にエネルギーを配備するようになり、食欲が緩和します。脂肪を蓄えるスピードも遅くなります。動くことで、骨や軟骨・靱帯などの組織に衝撃が加わり、丈夫になろうとします。筋肉も必要だということになり、維持もしくは増えていきます。

健康な身体を作るには、飽くまで太ろうとする自分と闘う必要があります。

《つづく》