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母の子を思うやさしさ(キツネではありますが)が伝わってきて、読み始めてすぐに心が温かくなります。
そんなとき、ふと思い出される母ギツネの過去。人間との怖い思い出。
母の忠告にもかかわらず、子ギツネは出す手を間違ってしまいます。このまま帰れるんだろうかという不安。
人間の母子のホッとするやりとり。そして、ホッとする結末。
「ほんとうに人間はいいものかしら。」という母のつぶやきは、読者の良心への問いかけのようにも思えるし、いいものであって欲しいという作者の祈りのようにも思えます。
手袋だけじゃなく長靴も要るんじゃないか?なんてことは言いっこ無しです。
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