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「現代ソフィスト伝」の第一部の「三、自己教育の系譜」を読みました。(小林教室収蔵

大正時代は新しい教育方法がいろいろ考案され、活発な議論が行われた時代のようです。本書では、いろいろな教育論が紹介されていますので、興味のある方はご覧下さい。これに見ると、今の教育の議論は非常に狭い視野で大同小異の模索をしていることが分かると思います。

自学自習についての文章を引用しておきます。

《以下引用》
自学自習という言葉は、とくに日本人に馴染みが深い。近年では、生涯教育の必要性から「自己教育力」という言葉としても登場している。旧来型の教育は、この自律的教育法という段階を得て、今、その脱皮をはかろうとしていたのだ。

「修業」――これは、徒弟制の下での職人の人間形成の方法とされてきたものである。料理人や陶工など、技術や仕事、手技とむすびついた陶冶の方法がこれである。一方、この「修業」から派生して、仕事や技術を分離させ、精神的な面にウエイトをおいた意味でつかう「修養」という言葉もある。

「自己を学ぶ」は、ある意味で、人格教育の到達点であり、「自分で学ぶ」はその方法論として、わたしたちの耳にはしぜんに響く。修身や修養には必ず「自己教育」が加わって、自己修養の形をとるのが日本型教養主義の伝統であると言ってもいい。
《引用終わり》

《つづく》