「瞑想の心理学」(法蔵館)
序章「『大乗起信論』概説」の「サンサーラとニルヴァーナ」を読みました。
前回は、『起信論』はわれわれの心を妄心(心生滅)と真心(心真如)の二相に分けているという内容でした。これを更に言い換えています。
サンサーラとニルヴァーナ、心生滅門と心真如門、世間法と出世間法、俗諦と真諦、生死と涅槃。
《以下引用》
…世界が二つあるのではなく、世界はあくまでも一つなのであるが、心の二相、すなわち心生滅(妄心)と心真如(真心)によって生死の世界ともなれば、涅槃の世界ともなる。…この世界を離れたどこか遠くに、宗教は真実(の世界)を求めているのではない。実は、この世界そのものがどちらともなりうる。それはわれわれの心次第というのが、『起信論』の基本的な考え方なのである。
《引用終わり》
ちょっと次元が違うかもしれませんが、明るい気持ちになって世の中のことが全てバラ色に見えたり、暗い気持の時は何をやっても悲しくなったり、ということは割と普通に体験できることです。
《つづく》
序章「『大乗起信論』概説」の「サンサーラとニルヴァーナ」を読みました。
前回は、『起信論』はわれわれの心を妄心(心生滅)と真心(心真如)の二相に分けているという内容でした。これを更に言い換えています。
サンサーラとニルヴァーナ、心生滅門と心真如門、世間法と出世間法、俗諦と真諦、生死と涅槃。
《以下引用》
…世界が二つあるのではなく、世界はあくまでも一つなのであるが、心の二相、すなわち心生滅(妄心)と心真如(真心)によって生死の世界ともなれば、涅槃の世界ともなる。…この世界を離れたどこか遠くに、宗教は真実(の世界)を求めているのではない。実は、この世界そのものがどちらともなりうる。それはわれわれの心次第というのが、『起信論』の基本的な考え方なのである。
《引用終わり》
ちょっと次元が違うかもしれませんが、明るい気持ちになって世の中のことが全てバラ色に見えたり、暗い気持の時は何をやっても悲しくなったり、ということは割と普通に体験できることです。
《つづく》
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