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「三教指帰」(角川ソフィア文庫)第二章「虚亡隠士の主張」を読みました。

今回は道教編。陰陽師とか風水とか出てくるかと思ったのですが、仙人の話でした。

儒教は当時出世するために必要だったものですから、もともとの教えは純粋なものだったでしょうけれども、現実は世俗的な成功を求める手段になってしまっていたのでしょう。

虚亡隠士はそこを批判します。

ところが、道教とは何かということになると、結局は長生きを目指すことのようなのです。酒色に溺れて身を滅ぼしてはいけない、というところまではいいのですが、健康を害しないように身体に良い物を食べないと長生きできないよ、という説教。

今風に言えば、儒教は金儲けのことしか考えない経営セミナー、道教はサプリメントとかしか食べない極端なダイエットを薦める健康セミナー。

ところが、亀毛先生も蛭牙公子も兎角公もあっさり並んでひざまずき、降参してしまいます。

儒教<道教、という不等式がここで成り立ちます。

《つづく》