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遺伝子資産という考え方には、「資産」という言葉が象徴するように、いずれ新薬の開発に利用してやろうというような銭が絡んだ思惑が含まれているわけですけど、動物愛護とか倫理とかいう薄ボンヤリしたものよりも分かりやすいですね。

現段階で人間の役に立たないどころか、害にしかならないような生物でも、いずれ役に立つ時がくるかもしれない。つまり、その生物が持っている遺伝子が、将来流行する感染症の特効薬を生んだり、夢の新素材を作る素になったりするかもしれない…

優生学の対極という意味で、多様性を守るということは基本的にはいいことだとは思います。

さて、日常の中で、理解できない人というのは必ず出現します。感情が高ぶる場面に遭遇すれば、この世から追放しようとはしないまでも、徹底的に排除したくなることはあります。

しかしながら…

自分が理解できない人というのは、自分が当たり前と思っている前提が崩れた状況では、大活躍する人かもしれません。自分が活躍できない場面で活躍できる相手というのは、天敵に成り得ると同時に、最高の協力者にもなり得るわけです。そして、自分の状況判断が常に正しいとは限らない。

自分の敵を叩き潰すということは、自分のもうひとつの可能性を叩き潰すことになる。自分の敵と手を組むということは、自分のもうひとつの可能性を開拓することになる。

これが、もう少し寛容になるための糸口にならないかな…と思ってます。