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「釈尊の生涯」(春秋社)
「16.故郷釈迦国の訪問」を読みました。

釈尊がさとりを開いて大教団を率いていることは故郷の父王にも伝わり、故郷に帰って説法をすることを願う王の使者が何度か使わされました。ところが、みんな釈迦の説法を聞いてそのまま出家してしまい、戻らなかったそうです。九回目くらいの使者でようやく伝わり、釈尊は多くの比丘を連れて故郷に帰ります。

《以下引用》
…スッドーナ王を始めとして、釈迦族の人たちは、自尊心が強く、傲慢であり、それは偏屈固陋とまで見えるほどであった。伝によれば、釈尊が始めて釈迦国を訪問して、カピラ城外のニグローダ樹林に住しておられても、彼らは礼拝しようとはしなかった。そこで釈尊は、彼らのために種々の神通奇蹟を現わすことによって、始めて彼らを心服させ、父王も釈尊を礼拝した。その翌日、父王は釈尊および僧衆を王宮に招待したが、釈尊はその途中、家々を次第に托鉢して行かれた。王はこれを見て、食物は王宮に十分にあるのであるから、乞食までしなくともよいではないか、民家を乞食して歩くことは父王を恥かしめるものであるとして、これを非難した。釈尊は、托鉢はわが祖先からのりっぱな遺法であるといわれると、王は自分たちの祖先には、乞食をして歩くような者はひとりもなかったと答える。釈尊は、私は法の祖先としての過去仏のことをいっているので、釈迦族の祖先のことではない、と述べられた。
《引用終わり》

出家とか托鉢ということに関して、最初は父王も今日的な見方をしていたということが興味深いです。すごく、普通のお父さんという感じがします。

《つづく》