「空海の風景」(中公文庫)
「上巻の十一」を読みました。
遣唐使船は、目的地からかなりずれたところに漂着します。占いで進路を決めていたのだから、当然ではありますが…。
密入国者として捉えられ、倭国から来たと言っても信用されず、万事休すかと思われたところで空海が一筆したためるや、一変して国賓扱いになります。この劇的な展開は、劇作家(?)空海の演出をにおわせる…。
《以下引用》…
空海は、のちのかれの行蔵からもうかがえることながら、自分の行動についてはすぐれた劇的構成力をもっていた。かれの才能の中でいくつか挙げられる天才や異能のうち、この点がもっともすぐれたものの一つといっていい。かれが『三教指帰』という戯曲を書いた男だということを、ここで思い出すべきであろう。三つの思想の比較と優劣を論ずるについて論文の形式をとらず、戯曲のかたちを選び、しかも自分のモデルが登場するという表現形式をとったことじたい、芝居っ気ということについての天成のなにかをにおわせている。
《引用終わり》
遣唐使は、国賓としてかなり丁重に扱われていたようです。新羅の使者よりも席が下だったことを怒り、改めさせたこともあるそうで、当時の日本人は意外と外交上手だったんですね。今の日本人が下手なだけでしょうか?
《つづく》
「上巻の十一」を読みました。
遣唐使船は、目的地からかなりずれたところに漂着します。占いで進路を決めていたのだから、当然ではありますが…。
密入国者として捉えられ、倭国から来たと言っても信用されず、万事休すかと思われたところで空海が一筆したためるや、一変して国賓扱いになります。この劇的な展開は、劇作家(?)空海の演出をにおわせる…。
《以下引用》…
空海は、のちのかれの行蔵からもうかがえることながら、自分の行動についてはすぐれた劇的構成力をもっていた。かれの才能の中でいくつか挙げられる天才や異能のうち、この点がもっともすぐれたものの一つといっていい。かれが『三教指帰』という戯曲を書いた男だということを、ここで思い出すべきであろう。三つの思想の比較と優劣を論ずるについて論文の形式をとらず、戯曲のかたちを選び、しかも自分のモデルが登場するという表現形式をとったことじたい、芝居っ気ということについての天成のなにかをにおわせている。
《引用終わり》
遣唐使は、国賓としてかなり丁重に扱われていたようです。新羅の使者よりも席が下だったことを怒り、改めさせたこともあるそうで、当時の日本人は意外と外交上手だったんですね。今の日本人が下手なだけでしょうか?
《つづく》
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