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文明は頭にいいのか?という疑問の答えを見つけるべく、川島隆太先生の本「脳を育て、夢をかなえる」を買いました。読み終わったら公文教室に置こうと思っているので、くもん出版の子供向けの本を選びました。

本って、こんなにスラスラ読めるのか!と思うくらいに軽快です。勝間和代さんになった気分。

第1章「前頭前野とは、いったいなんなんだ?」と第2章「最先端の研究が解明した前頭前野の働き」を読みました。

人間の脳は、体重比の重さが他の動物と比べて格段に重い、というのがまず第一の特徴。第二の特徴は前頭前野が特別大きいということ。

大脳は、頭頂葉(感覚野,地図情報や言葉の意味がしまってある所),側頭葉(聴覚野,物の形や名前・漢字の書き方などがしまってある所),後頭葉(視覚野),前頭葉(運動野,前頭前野)に分けられます。前頭前野がこの本の主役です。

前頭前野の働きをまとめました。
1.表情や声から、相手の気持ちを推測する。
2.ものを覚えよう!繰り返し練習しよう!という気持ちにさせる。
3.やる気を起こさせる。
4.やってはいけないことはしない!という気持ちにさせる。
5.悲しいこと、悔しいこと、怒りなどを抑えて、顔に出さない。
6.発明、発見、創作など。
7.周りのことを気にしないで、ひとつのことに集中する。逆に、複数のことを並行してやる。
8.話を聞いたり、本を読んだりして、それについての自分の考えを持つ。

以上のことは、fMRIや光トポグラフィーという機械を使って研究した成果です。fMRIは、ヘモグロビンの動きを磁気で感じ取って、脳内の血流が活発な場所を映像化する機械です。光トポグラフィーは、赤外線が頭をわずかに透過する性質を利用して、脳内のヘモグロビンの色を読み取り、酸素が多く運ばれている場所を映像化する機械です。

次のことをすると、前頭前野が活発に働きます。
1.世の中にありもしない新しいものを考える→創造力
2.光った電球の位置と順番を覚えていようとする→記憶力
3.手の指を動かさないようにがまんしているとき(「赤上げないで白上げない」みたいなとき)→抑制力
4.友達を言葉でだまそうとしているとき(相手の気持ちを考えるということ)→コミュニケーション力

創造力・記憶力・抑制力・コミュニケーション力は、勉強して、自分の夢を描き、周りの人と協力し合って実現していくために必要である。ゆえに、前頭前野は夢をかなえる脳である…というわけです。

《つづく》