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NHK「爆笑問題のニッポンの教養スペシャル」(3月24日放送分)を見ました。約90分の番組。いつものように録画していたのですが、小沢代表続投の記者会見で放送時間がずれてしまいました。小沢さんの進退よりも、後ろ20分を見逃したことの方が、私には百倍ショックなことです。

2009年のニッポンを徹底解剖する!という主旨でしたが、なかなかまとまりのない仕上がりでしたね。ただ、散在するいろいろな内容が、ところどころ面白かったです。

山口仲美先生が紹介してくださった山中伸弥先生(万能細胞の発見者)の話は面白かった。

「先生の今回の成果は日本的な研究手法によるものですか?欧米的な手法によるものですか?」という山口先生の問いに、「日本的なものです。欧米的な手法ではできません。」と山中先生は即答したそうです。

欧米では成果が上がりそうでなければ研究をしないけれども、山中先生は考えられることをシラミ潰しに試していって今回の成果に行きついた、つまり日本的手法の賜物なのだそうです。

近藤一博先生の「科学は宗教である」という指摘も面白かった。多くの分野において、正しいか間違っているかの最終的な判断の根拠に、科学が使われる場合がとても多いと思います。これは、確かにかつては宗教がやっていたことです。

「技術としての宗教」という観点から、科学は素晴らしい宗教たり得ます。現代において圧倒的な信者数を得ているのは、それが理由でしょう。

しかし、「哲学としての宗教」としてみた時、これほど貧弱な宗教は類例がないかもしれない。倫理的な側面が、ほぼ完全に欠落しています。それを補うものが絶対に必要です。

《つづく》