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NHK「爆笑問題のニッポンの教養#65」(3月10日放送分)を見ました。教育社会学の広田照幸先生でした。「学校は何も教えてくれない?」というタイトルでしたが、期待したのとは違った面白さがありました。

まず、明治期の教育はどうだったか?という研究。婿養子に入って医者を目指して勉強するが、受験に何度も失敗し、家を追い出されてしまった人。田舎町での、のぞきや夜這いの事件を報じる当時の地方紙。今と比べて、同じところや違っているところなど、当時の記録を読むだけでも面白い。そして何より、追い出された婿さんも山形出身なら、田舎町というのも山形であるのは興味深い。

何で山形なの?

安倍政権発足時に、私が最初に失望したのは「美しい国」というスローガン。そこには何も具体的なメッセージが含まれず、当たり障りのない言葉でした。教育改革も目指しましたが、「その間違いは何だったか?」という問いには、「政治家は自分の考え方が正しいと思い込んでいる人が多くて、それと同じ考え方を皆がするようになれば国は丸く治まると思っている。」というような指摘で、納得しました。

全く幼稚な幻想ですね…いろいろな考え方を教えて、その良し悪しを一緒に考えてみるのが教育だと思います。ひとつの考え方だけを教え込むのは洗脳です。

太田さんが理想とする授業というのも面白いと思いました。その日にテレビで話題になったようなことからディスカッションを始めて、そこから生じた疑問をドンドンと勉強していく授業。興味が湧いた時に学ぶ、というのは理想ですね。

ただ、それでは体系的にバランスのとれた学習ができない、というのが広田先生の指摘でした。それも、なるほどです。

勉強もゲームも本質的には同じものだと私は思っています。だから、ゲームに取り組むみたいに、子どもが勉強に夢中になるように仕向けるにはどうしたらいいのか…今、毎日考えているところです。

広田先生が目指す教育を、もう少しはっきりと聞きたかったな。著書を読めってことかな?

《つづく》