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派遣切りが社会問題化していますが、マスコミの取り上げ方に違和感を感じています。そういう違和感を誰も言っていないようなので、書いてみます。

私がニュースで見かけたもので、まず気になったのは…
「何年も正規社員と一緒に働いてきたのに、切られるのは私たちが先というのは納得いかない。」
これには耳を疑いました。字幕入りだったので目も疑いました。会社が苦しくなったら真っ先に切られる人のことを派遣と呼ぶのだと思っていたので。そういう覚悟がなくて派遣をやっている人がいることにビックリしました。企業が派遣切りに走っていることよりも、こっちの方がニュースなんじゃないだろうか?

次に気になったのは…
「何年も私たちがこの会社で働いてきたお陰でこの会社の今日があるんじゃないですか!」
そうかもしれませんが、会社が何年もあなた方に仕事を提供し賃金を与えていたからこそ、あなた方の今日もあるんじゃないでしょうか?

それから黙って門を閉じる会社側に対して…
「派遣の意見なんか聞く耳持たないのか!」
聞こえているから、可哀そうで何も言えないのだと思います。

ニュースでは、こういう発言を字幕付きで紹介した上で、この意見が正しいとか間違っているとかコメントすることはせずに、「気の毒だ、可哀そうだ」を繰り返す、という報道の仕方です。

私としては、「この主張はちょっと違うんじゃないでしょうか?」というコメントくらいは欲しいところです。それともこういう主張は正しいのでしょうか?

リスクを負って起業し、雇用を創出するという形で社会貢献しているのが、各企業です。労働者はこのリスクをほとんど負っていません。それでも、労働基準法に決められた条件で働き、給料がもらえるのです。

派遣は、正規の労働者よりも条件は悪いわけですが、状況に合わせて仕事を変えられるというメリットがあり、フリーランス(個人事業主)に近い立場だと私は思っています。一つの会社あるいは職種に依存しない独立心の強い人がなっていると思っていたし、そういうプライドを持っている人たちなのだろうと思っていました。だから、今回の報道を見て、少しがっかりしています。

会社が傾いてきたときに従業員を整理するのは、全体を守るために仕方がないことであり、「カルネアデスの板」と同様に許される行為だと私は思います。

「解雇するな!」と拳を振り上げて、会社を罵倒するのはおかしいのではないでしょうか?「このままでは生きていけませんから、どうか助けて下さい。」と頭を下げるのが本当ではないでしょうか?

私のような個人事業者の場合、「仕事をキャンセルするな!」とお客様に殴り込みに行ったら、間違いなく警察に逮捕されます。そうならないだけでも、労働者は恵まれているのかも。

半年前は原油高で音を上げた人もいました。もちろん、私も、最大限、派遣の方々が会社や政府から救済されることを祈りますが…

程度の差はあっても皆が苦しいんです。会社も苦しいし、国も苦しいし。中小企業の社長さんや個人事業者は、もっともっと苦しい人がいっぱいいるんじゃないかな…

私も苦しいな…