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木全徳裕さんの本からです。

インドの大学教授の話。
「国力を高めるには高いレベルの技術者が必要であり、数学があらゆる技術の基礎だという共通認識がある…高度な教育が行われ、激しい競争があるからこそ国際レベルで通用する技術者育っていく。カリキュラムをやさしくするなんて誰も考えないよ」落ちこぼれを出さないために敷居を低くする、という発想は普通思いつかないですね。ダメなことが目に見えている。最近、やっと見直しの機運があるようですが…

これは私見ですが、教育界で「偏差値」という指標を使っているということは、子どもたちの成績分布はおおよそ正規分布に従うと考えていることになります。落ちこぼれが出ないくらいにカリキュラムのレベルを下げるということは、あの尖ったクラゲのようなグラフの下の裾に合わせるということ。でも、あのグラフは無限遠までゼロにはならなかったはず。だから、「一人の落ちこぼれも出さない」ためには、無限にレベルを下げなければいけない。最終的には、カリキュラムを全廃すればいいことになります。国が教育を放棄することになる。

文科省の方々は頭のいい人ばかりなのでしょうけれど、教壇に立った経験がある人はどのくらいいるのでしょうか?頭が良くても経験がなければ素人です。数年の実務経験を義務化する必要があるんじゃないでしょうか。

「落ちこぼれが出ているから、目標レベルを下げる」という行為は、「厚生年金を算定するための標準報酬月額が改ざんされた話」と同じで、役人が自分の成績を上げるためだけにやる不正です。誰も幸せにならない。皆を不幸にし、国力を削ぐ行為です。