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NHK「爆笑問題のニッポンの教養#46」(9月9日放送分)を見ました。#44が科学の立場からニッポン人を追ったものとすれば、これは文明の方からニッポン人を見つめ直したものと言えるかもしれません。

日本という国というか、枠組みを作るということ。それは、かな文字を作ったり、各地に伝わった伝承をまとめて(統一して)神話を作ったりという時代にまず高まりがあったと思います。そして「日出る国」という聖徳太子の外交へとつながる。

現代の日本ができたのは明治期だというのが子安さんの意見のようでした。各地にバラバラにあったものをニッポンという名の下にまとめていく。これは必要な作業なのでしょうけれども、弊害もかなり多い。

明治期にその作業を行ったからこそ欧米列強に食われずに済んだと言えるでしょう。でも、その作業が世界でも珍しいほど成功したがゆえに大東亜戦争という形でリバウンドが来たとも言えます。

「各地のバラバラの文化をひとつの名の下にまとめる」ということの弊害は、市町村合併で考えると身近で分かりやすいかもしれません。

我が東根市も、いくつかの町と村が合併して50年前に出来上がりました。しかし合併以前から、それぞれに名所・旧跡・特産品というのがあったわけです。それが東根町に吸収合併ということになると、それ以外の地域の名所・旧跡・特産品は正統なものではないようなニュアンスができて埋没してしまう。

明治期の作業に関しても、当然新政府中心で行われましたから、それに逆らった東北地方にとってはつらい時代の始まりとなったのかもしれない。

まあ、その逆境をいかに転じることができるかが、我々に課せられた務めとは思います。第二次大戦敗戦国を継承する我々、という点でも同じですね。

《つづく》