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エントロピーは熱力学の用語ですが、「乱雑さ」とも言ったかもしれません。「放っておくと私の部屋は汚くなる傾向にある」と例えられたりします。自然界は乱雑さが増えていく傾向にある…

その点、生物はどうなんだろう?というのは科学の中で興味深い話題のひとつです。「生物はエネルギーを使ってエントロピーと戦っているんだ」とか「エントロピーで崩れる前に自分で破壊して新生しているんだ」とか生物学では説明されています。生体内ではエントロピーに抗した働きがあるらしい。

生体内だけなのでしょうか?例えば部屋が散らかるというのは、きれいに整頓されて立ててあったり積んであったりした物が崩れること。これは位置エネルギーが放出され発散した状態と言えます。相対論的によれば、質量を持つ物は全て莫大なエネルギーを内包していることになります。このエネルギーが放出された一例が原子爆弾などの核爆発です。物が物として存在するためには、核爆発を起こさないようにしようというエネルギー放出(エントロピー?)に抗した働きがあるにちがいない。

生物の性質として群れたがる傾向があるらしい。多細胞生物はひとつひとつの細胞が寄り集まって協力し合っていますが、進化の流れの中に単細胞生物から多細胞生物への方向性があるようです。それと同じように、私たちも家族とかコミュニティとか国家という形で群れて、協力し合い、機能的な組織を作ろうとしたりします。この社会的衝動も、抗エントロピーのひとつなんじゃないだろうか…

道端の石ころから、生き物、そして人間と、乱雑さとは反対の方向を目指す傾向があるように見えなくもない。そのひとつとして社会性というものがあるとしたら、それはやはり大事なことなんじゃないだろうか?社会を保つためにはモラルのようなものが必要だから、やはりそれも大事なことなんじゃないだろうか?

そんなことを考えながら、その一環として、さしあたり部屋をきれいにしなくちゃなあ…と思っているところです。

《つづく》