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けちけちするな!欲張るな!ということのようです。お布施をしましょう!という補足もありました。慳貪は「つっけんどん(突慳貪)」のけんどんなので、とげとげしい不親切な物言いや酷いことはやめましょう!という意味も含まれているかもしれません。

お金で買えるものと買えないものがあって、本当に値打ちのあるものは後者である、という考え方が、私が小さい頃は当たり前でした。これについては明日も書きますが…

祖母をはじめ周りの大人たちは、一度も大金持ちになったことがないはずなのに「金なんか貯めてもいいことはない」といつも言っていました。とはいえ、無駄遣いは一切せず、小銭を貯め込もうという努力は欠かさなかったのですが…

でも子供ながらに、そこに理想と現実というか、倹約とケチの違いというか、そんな微妙なものを感じ取ったように思います。

それが社会で揉まれるうちに、「金が全てじゃない」⇒「そう思いたい」⇒「ほとんどのものは金で買えるよね」⇒「とりあえず金があればいいよね」⇒「金がほとんど全てだ」と変化していったような気がします。

木下順二の「夕鶴」(「鶴の恩返し」とか「鶴女房」という民話がベース)の心を忘れてはいけないのですね。金を追い求めていくと、大切なものが逃げていく。お金という手段(道具かもしれない)を使って、お金と物をグルグル回すことによって、私たちは本当に大切なものをつかみ、磨いていくのであって、お金が最終目的ではない。

今の世の中、この見落としが大きいんじゃないかな。

《つづく》