最近の政治、私が一番気になるのは、福田さんが小沢さんの名前ばかりを呼ぶことです。先に進まないのも小沢さんのせいにしようとする。小沢さんさえ「うん」と言えばいいという感じ。総理就任当初からそうでした。

民主党にポリシーがあるとは思わないのですが、強気でいられるのは世論調査の結果があるからです。「内閣不支持」「ガソリン暫定税率廃止賛成」「一般財源化賛成」となっているから、選挙になっても構わないわけです。

だから、福田さんの戦略としては主権者たる国民を説得するしかないはずです。最初から小沢さんなんか無視して国民を相手にすれば、少なくとも私は支持したかもしれません。密室でコソコソ決めてしまおうとしたから「この人は昔の政治家だな」と失望してしまった。

周囲の反対を押し切って記者会見を27日に開いたようなのですが、「本来ならば与野党協議の場で言うべきところ」とおっしゃっていたから、「この会見は小沢さんに対するメッセージであって、あなたがた国民が相手ではない」と言われた気がしました。

「予算に穴が開いてしまうのをどうするつもりか?」としきりにおっしゃっていましたが、どうせ無駄遣いされるお金なら、穴が開いてしまった方がいい。(無駄遣いが発覚したのに関係者を即座に処分しないということは黙認であり、再発は十分有り得る。)まあ、これも小沢さんに対して尋ねていらしたので、私の意見などどうでもいいでしょうけど。

「ねじれ国会」は異常事態だと言いますが、国民の方を向いていない政権の動きを封じているわけです。国民主権のためのバリエーションのひとつと捉えるべきではないでしょうか?

改革が求められているのですから、総理には自分から前例のない局面を作っていく気概が欲しい。「こんなことが許されるんでしょうか?」とかつぶやくだけで、オロオロしているだけだったら、日銀総裁と同じに総理も空席でいいような気がする。

福田くん、そろそろ頑張ろうぜ!