世紀末のある日、T君に誘われて、Cさんと3人で出かけることになりました。場所はUFOがよく目撃されるという山里。ある絵本作家の別荘にお邪魔したのでした。そこには日本各地から、30歳前後の男女が10人ほど集まっていました。夕食を食べて、順番にお風呂をいただきました。
そこにいた人たちは、みんな不思議なことに興味のある人たちで、UFOに乗ったマリア様の写真の話や、難病が治る泉の話、地球が光の帯に包まれて世紀末を乗り越える話など、そんな話題が尽きることなく続いていました。
みんなお風呂に入り終わったころ、ある部屋に集まり、「わたしたちの地球がうまくレベルアップできて、素敵な世界がやってきますように…みんなで祈りましょう。」ということになって、瞑想のようなことをしました。「みんな、頭に浮かんだ言葉を、そのまま口に出してください。」とだれかが言って、ひとりが言葉を終えると別のだれかが続けるという具合に、順不同の発表が続きました。
僕はひたすら黙っていました。T君は何か言うだろうか?言うとしたら、とんでもないことを言うだろうなと心配していたら、Cさんが語り始めました。「今、マリア様がわたしたちを温かく見つめていてくださっているのが分かります。」僕は思わず天井を見上げました。
この発表が終わると、ひとりの女性が「こんなに地球のことを思っている素敵な皆さんに出会えて、わたしはとても嬉しいです。みんなと抱き合いたいのですが、いいですか?」と言って、次々と近くの人に抱きついていきました。この女性、すごい美人というわけではないのですが、僕としてはまあまあだったので、『みんなって、僕も?』と心の中で繰り返しながら、僕の順番が来るのを待っていました。このとき初めて、ここに来て良かったと思いました。
翌日は作家先生の仕事部屋を拝見して、本にサインをしていただき、午後には帰ってきたように思います。というか、ほかのことはよく覚えていません。
目次(その1)を見る
そこにいた人たちは、みんな不思議なことに興味のある人たちで、UFOに乗ったマリア様の写真の話や、難病が治る泉の話、地球が光の帯に包まれて世紀末を乗り越える話など、そんな話題が尽きることなく続いていました。
みんなお風呂に入り終わったころ、ある部屋に集まり、「わたしたちの地球がうまくレベルアップできて、素敵な世界がやってきますように…みんなで祈りましょう。」ということになって、瞑想のようなことをしました。「みんな、頭に浮かんだ言葉を、そのまま口に出してください。」とだれかが言って、ひとりが言葉を終えると別のだれかが続けるという具合に、順不同の発表が続きました。
僕はひたすら黙っていました。T君は何か言うだろうか?言うとしたら、とんでもないことを言うだろうなと心配していたら、Cさんが語り始めました。「今、マリア様がわたしたちを温かく見つめていてくださっているのが分かります。」僕は思わず天井を見上げました。
この発表が終わると、ひとりの女性が「こんなに地球のことを思っている素敵な皆さんに出会えて、わたしはとても嬉しいです。みんなと抱き合いたいのですが、いいですか?」と言って、次々と近くの人に抱きついていきました。この女性、すごい美人というわけではないのですが、僕としてはまあまあだったので、『みんなって、僕も?』と心の中で繰り返しながら、僕の順番が来るのを待っていました。このとき初めて、ここに来て良かったと思いました。
翌日は作家先生の仕事部屋を拝見して、本にサインをしていただき、午後には帰ってきたように思います。というか、ほかのことはよく覚えていません。
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